2010年6月22日火曜日

選挙とテレビ番組

朝は明るくなると目が覚めてしまう。この頃は日の出が早いので天気が良ければ5時頃は目が覚めてしまう。そんな時はやはり寝床で6時半までテレビを見る事にしている。1年ほど前までは5時と言えば民放テレビの番組が始まっていたが、最近はNHK以外健康食品の通販番組ばかりで、まともな番組が始まるのはは5:30からとしたものらしい。テレビ局が経営が苦しいせいだろう。関連してテレビ番組全体になんとなく手抜き制作番組が多くなっているようだ。

5時半頃から殆どの民放が新聞記事を紹介する形式の似たような番組を流しているが、大分以前に何処かの局が始めた悪習を各局とも真似るようになってしまった。新聞各紙を紹介するだけでなく独自の視点で記事の批判でもするなら兎も角、これでは報道機関と言えないような気もするが、放送局ではどのように考えているのだろう。ニュースを伝えるならアナウサーがきちんと読めばいい。記事を提供したのが新聞社であるなら、付言すれば良かろう。

流石に夕方から夜になると各局ともニュース風な番組に独自のアンカー(キャスター?)を据えて解説を加えているが、彼等も大同小異で、是非この人の意見を聞いてみたいと言う気にならない。理由は簡単である。どのアンカーにしても特徴がないからである。不偏不党放送の公正を期すなんて事が可能とでも思うのか知らないが、そんな事が出来る筈もない。自分の信ずるところの意見を開陳してこそ、真のアンカーと言える。

しかし実際のところはアンカーの殆どが系列の新聞記者上がりか報道局出身者で、事前にプロデューサーやディレクターと言ったところと入念に打ち合わせした内容を、恰も自分の意見ように喋っているのが見え見えである。ましてや元タレントともなれば己の考えなんかある筈もない。報道のアンカーとは言えないかもしれないが、土日の番組には元検事や元政治家なんかが出演する事もあるが、これほど頂けないものは無い。大概は自分の過去を棚に上げて、正義漢面の尤もらしいコメントをする事になる。見苦しい、聞き苦しい限りの沙汰だ。

放送局は同一エリアに折角複数存在するのだから、せめてアンカーを立てる時くらい放送局の旗幟を鮮明にしての論陣を張ればいい。特に選挙の時は公正な政権放送はNHKにお任せして、放送局毎に肩入れしている政党を担いでバトルをすれば面白い筈。もう何度も同じ事を書いてきたようにも思うが、小生が信じる民主主義とはそういうものである。

あらゆるところに存在する記者クラブ制度の故に、日本は官僚主導国家となり、社会主義体制国家なんて不名誉な事も言われる訳だ。

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