2010年5月25日火曜日

勝負事

どうも勝負事が苦手である。スポーツでもゲームでも何をやっても弱いせいでもあろう。まして賭け事なんぞは全く駄目である。付き合いで外国のカジノ何ぞも何回か行ったが、全く論理性に欠ける出目を予想してお金を賭ける人の気がしれない。スポーツ観戦の趣味もない。

しかし考えてみるとスポーツ観戦は趣味としては良いものだろう。自分が好きなスポーツなり選手なりを応援しながらゲームを楽しみ、時間を潰す事が出来るのだから、古来より人類が得たかなり高尚な文明、レジャーと言っても良いのだろう。特にプロの野球と相撲は、小生が欠かさず見ているNHK19時のニュース枠30分の中で必ず報道されるほどだ。

昨今プロのスポーツは多々ある中でこの現象も不思議と言えば不思議だが、左程までに国民的関心事なのかもしれない。友人から聞いた話によると、日本人は中国人や韓国人に比べると余り賭け事に熱心ではないそうだ。とは言え勝負、観戦と来れば賭けは必然の付属物のようにも思う。従って今度の事業仕分けでは、国が博徒に代わって大掛かりな賭博を開帳して、莫大な寺銭を稼いでいる事が明らかになった。相撲界での野球賭博が社会問題になり始めているが、プロスポーツ界の人に「賭博に手を染めるな」と言う方が無理かもしれないと内心同情している。

しかし公営で無い賭博が非合法である事は論を待たない。お上が公営で賭博を開帳、庶民に娯楽を提供して財政の足しにしようと言う心根は、小生博徒ではないので別に非難するには当たらない。しかし寺銭が自治体の財政を潤す事も出来ないのに、役人の再就職保証に使われているのは余り感心出来た話ではないだろう。宝くじなんぞは博打そのものだが、歩(ブ=寺銭)が45%は博徒もびっくりの阿漕な話だ。

これも友人から聞いた話ではっきり覚えていないが、何でも昔の博打場では、5分寺と言って賭け金の5%を胴元が取るのが最高だったとの事。と言うのは毎回の掛け金に対して5%ずつ取ったのでは客が直ぐオケラになるので、ある目が出た時だけしかテラは取らないとしたものらしい。やくざに肩入れするつもりも無いのだが、事業仕分けの報道を見ているとお役人様の態度は傲慢そのものヤクザ顔負けだ、考え方の間違いを反省する様子は見当たらない。仕分けの結果が無駄遣い撲滅にどう反映されるか心配でもある。

実は昨日の日韓のサッカー試合の結果で書こうと思っていたのだが、話があらぬ方向に行ってしまった。勿論中継は見ていないし、試合内容について云々する事は全く出来ない。書きたかったのは、試合には勝つか負けるしかない事と勝っても負けても見ている人はそれなりに楽しい筈だと言う事。選手たちもこれだけ負ければ却って気が楽になって良かった、と婆さんと話した事だった。

もう一つおまけに、小生にとっては唯一の勝負事「囲碁」の件。
最近自分でも不思議なくらい勝ち負けに拘らなくなってきた。仕事から離れて少し気分的に余裕が出て来たとでも言うのだろうか。今月は10日に碁会所の月例大会で優勝、賞品に3000円のQuoカードを貰い娘に喜ばれたし、この前の土日も不思議に良い碁が打てて、いつも負けてばかりいる人3人に勝ち越す事が出来た。こんな事を書いて天狗になっていると又すぐ「出ると負け」に逆戻りする羽目になるだろうが。それはそれで又楽しいのである。

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