2010年5月26日水曜日

区立図書館

つい最近まで書店に行って読みたい本を買うのが趣味みたいなところがあった。2006年3月からだから過去4年程読後感をウェブ上に記録しておいたのを振り返ると、年間50冊前後の本を購入していた事になる。仕事を辞めたのを機会として、今月から本は図書館で読むことにした。これで年間5,6万円のコスト削減にはなるだろう。幸い近くに豊島区立図書館があって、本の貸し出しもしてくれるので有難い。

早速先日平成2年発行の吉川英治著「私本太平記」を借り出したが、汚れが激しい。如何に大勢の人が読んだかということの証明だろうが、何かをこぼした人がいたのかしみだらけ。この事は少し残念だが、小学生の頃貸本屋から借りた和紙のカバーが掛かり、背中に墨で書名が書かれた本の事を思えば大した問題ではなかろう。全8巻のうち1週間で4巻を読み終わったが、面白くて夢中になっている。

図書館通いには他にも良い点がある。散歩の回数とルートが増える事、今まで買った事が無い雑誌を手にして読める事、但し雑誌は貸し出されない。豊島区は6か所に図書館があり、東池袋のきれいで立派なビルに入っている大きな図書館がある。ここはいつ行っても混んではいるが、蔵書は確か10万冊超だった筈でかなり揃っている。どの図書館で借りても返却は最寄の図書館でOKだし、在庫の確認はオンラインで調べてくれる。取り寄せも可能なので利用し始めると結構便利だ。

地下鉄を利用すれば国会図書館も半時間ほどで行ける。ここは本の借り出しに少し時間が掛かるが、読書環境は最高である。但し退館時には借り出した本を一旦返却しなければならない。貸出のシステムが無いので、途中までしか読めなかったら次回改めて借り出す必要がある。ここでは雑誌も同じシステムになっているので、単行本も同様だが新刊の場合既には貸し出し済みなんて事もありそうだ。

国会図書館の良い所は食堂が沢山あって、それぞれ安くてそこそこうまい昼飯が食える事もある。これからだんだん図書館通いが増える事だろう。新聞書評などを見て新刊書を読みたくなって、書店に足が向きかけるが、ここが我慢のしどころと思っている。きっとそのうちに慣れる事だろう。

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