俺に相応しくないテーマ

年金で食べさせてもらう立場になったので、娑婆で起きている事象にあれこれ言う気力が段々萎えてきている。地球の将来がどうなるかなんて事はどんなに想像を逞しくしても見えてくる筈がない。子供や孫達が一生を無事に過ごす事を祈るばかりだが、彼等は彼らなりにそれぞれの将来について真剣に考えて行動するようになるだろう。自分の事を反省すれば、将来について少し考え始めたのが縁談が持ち上がった頃で、家族や将来について少しまともに考え始めたのは子供が出来てからかな。

それでもまだ中途半端で、47歳で最初の会社を辞めた時の事など今でも嫁には随分恨まれている。従って子供の教育について語る資格は全く無いのだが、一昨日面白い話を聞いたので日記のネタにしたい。このところ子供に関する悲惨な事件や義務教育課程における児童の学力低下等、義務教育児童に関する報道にろくなものが無い。我が孫も区立中一と区立小六だから、全く心配していないと言えば嘘になる。話してくれたのは元杉並区立和田中学の校長を勤めた藤原さんと言う方。リクルートのサラリーマンから校長になった事で有名な人だ。

一番印象に残ったのは以下である。「中曽根内閣の臨時教育審議会以来歴代内閣は、教育改革を政策のトップに掲げ様々な会議を立ち上げたり施策を講じてきている。しかしここ20年にせよ10年にせよ日本の公教育が良くなっていると思う人は挙手をしてください。」会場には200人前後の聴衆がいたと思うが挙手はゼロ。
悪くなっていると思う人、との問いに対して大多数が挙手をした。小生は前述の通り教育そのものが分かっていないので、両方ともパス。藤原さんに言わせると、文部省の役人に同じ質問をしても同様の現象になるそうだ。

他にも彼の話にはいろいろあって、「都内では比較的程度の良い家庭が多いとされる杉並区でも、子供が夕方帰宅した時に「おかえり」と迎えてくれる人のいない家庭が70%あると思ってください。」にはびっくりした。又「全国に小中学校が約3万校存在するが、学校教育の善し悪しは校長に依存するところ実に大きい。ところが現在の校長の3分の2は駄目校長で、取り換えない限り日本の公教育は良くならない。」なんてのもある。結構現在の教育問題は深刻なようである。

小生の身内は義務教育に携わる人が多いので、これを読んで不愉快になるかもしれないし、小生も別に彼の話を頭から信じている訳ではないので念のため。彼と同じように、異業種から校長になっている人が現在全国で50人位居るらしい。彼が杉並区で目覚ましい成果を挙げた事良く知られているが、その50人の実績は寡聞にして知る事は無いし、この場でもそれ以上の言及は無かった。

しかし次の話は印象に残っている。「坂の上の雲」の主人公の一人である秋山好古の事である。以下にwikipediaからの引用を記す。
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大正12年(1923年)
3月17日:予備役に編入(元帥位へ推薦の話もあったが本人が固辞した)。

大正13年(1924年)4月(65歳):北予中学校(現在の松山北高校)校長就任。退役陸軍大将の仕事としては全くの異例(格下)であったが、本人の強い希望だったと言われる。
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藤原氏が言わんとするのは、「民間人には功なり名を遂げて経済的にも困ら無い人が沢山居る筈。中には秋山好古のように高い志を持って公教育の荒廃に一肌脱ごうと言う人は沢山おられるのではないでしょうか。社長を辞めて会長になって尚且つ相談役になって政府の審議会委員の肩書を名刺の裏に書き綴っても少しも格好良くありません。校長に年齢制限なんか必要ありません。そういう方に校長をお願いすればいいのです。」

「如何でしょうか、我と思わん方は挙手願います。」と言ったら結構な人数の手が挙がった。しかしこのようにニーズがありリソースが存在しても、様々な法律が邪魔をして思うに任せないのが娑婆の実態らしい。法律とは何のために存在するのか?不思議に思う事が他にもたくさんあるが、今更言っても始まらないか・・・

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