2010年2月19日金曜日

米中関係とニュース

今日は冬季オリンピック男子フィギュアで高橋大輔が見事銅メダルに輝いた。男子フィギュアでのメダル獲得は日本のスケート史上初の快挙との事、誠に喜ばしい。彼は膝の大怪我で昨年一年競技に出られなかったにも拘らず良くここまで頑張ったものだ。その事も実に称賛に値する。内心メダルが1個も取れないのではと心配していたが、これまでに3個獲れたので大分気が楽になった。それにしてもスキーは駄目だな。ジャンプは体格的なハンデかと思ったが、ノーマルヒルで優勝したスイスのシモン・アマンは日本人と同じ体格らしい。オリンピックの華とも言える男子アルペンなんか出場選手の名前すら知らない。後半は女子フィギュアの浅田と安藤に期待する事にしよう。

我が国は平和の祭典で盛り上がるが外国はどうなんだろう。これほどまでのお祭り騒ぎにはなるのだろうか?オリンピックとは無関係にダライラマの訪米と大統領との会談を巡って米中関係が少しおかしくなっているようだ。オバマ大統領がアジア歴訪の中で際立って長期滞在をして米中親善を演出したばかりと云うのにどうした事なんだろう。つい先日アメリカが台湾に武器を大量に輸出した事もどんな意味を持つのか、不思議でならない。ひょっとして日本の新政権が少し左に寄ったので、牽制の意味でなんて単純な話ではないと思うが。日本は前から建前的には台湾は中国の一部としているようだが、アメリカは独立国として認めているのかな?冬季は無理だろが台湾はオリンピック参加国だろうか?いい年をしてこんな事も知らないのも恥ずかしい。

オリンピック報道のお陰で他のニュースは扱いが全く小さくなっている。国内の「政治と金」のように下らない報道が無くなるのは結構だが、海外のニュースなんてものは報道されていないに等しい。アフガンではタリバンのNO2が排除されたようだし、イランに対してはクリントン国務長官がかなり強硬な発言をしている。北朝鮮の金正日も何故か元気な様子をアッピールしているようだし。何れも我が国としても重大な関係がありそうだし、一歩間違えば世界的な危機に繋がりかねないのではないだろうか。ニュースを解説する偉い人はこう言った庶民では読み説く事の出来ない問題について分かりやすい解説を願いたいものだ。小沢幹事長の説明が不十分なんて事を偉そうに言ってみても、小生からすれば「十分なる説明があったら、だから何なんだ?」と逆に聞いてみたい。

メダルを獲ったのと獲れなかったので大騒ぎするのは馬鹿なアナウサーぐらいで止めておいて頂きたいものだ。日本人は欧米の強かな政治家連中から良く言えば無邪気で愛すべき人種らしいが、国家戦略を立案する能力は無いと馬鹿にされてもいるようである。今年はオバマの2年目の正念場、胡錦濤も次世代への代替わり準備に入り、昨年暮れには日本でもその候補者が物議をかもした。そんな瑣末な事より目下彼の地に於いて大問題になりつつある民族問題とか経済問題と我が国の関わりは今後どうなっていくのか。中国はアメリカの最大の債権国であったのに再びトップの座を日本に渡したようだ。要するに中国はドルに対して露骨な警戒感を示しているとも言えるらしい。

お祭り気分で浮かれていても、世界のトップはそれこそ国益のために必死に謀を巡らせているのだろう。日本の政治家はよその家にどのくらいのお金があって、それをどのように使い回したかに血道をあげて騒いでいたし、報道解説者はそれが国益とばかりに張り扇で騒いできた。今はお祭りだからそれが少し止んでいる訳だ。政治家より外から批判する立場にあるこう云った連中の意識の低さにいささかうんざりする今日この頃である。実はタイトルに「テレビコメンテーター」と書こうと思ったのだが書いている内に気が変わった。何故か、考えてみると「テレビコメンテーター」は電波芸者で元々そんなに利口な人は出演しない事を思い出したからだ。本当のところはテレビ番組を制作するプロデューサーとか新聞社の編集デスクや編集委員の質が低すぎるのだろう。泣きたくなってくる。

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