2010年2月5日金曜日

朝青竜に小沢一郎か

今週はいろいろな事件があった。週末テレビ番組のプロデューサーは時間配分が大変だろう。朝青竜問題についてはどのメディアにしても『あれしか道はなかった。』と云う事でほとんど一致しているようだ。今後の問題についてはいろいろな意見があるが、相撲人気がどのような道筋を辿る事になるかは今論じても始まるまい。要は当事者の心がけ次第で、これを奇貨として良くなっていくかもしれない。またそうなる事を祈るばかりだ。

一方の小沢問題も一段落したが、新聞、テレビは小沢氏個人の犯罪性については疑念が残るものの証拠が十分でないので『取敢えず不起訴』と極めて読者視聴者からすると消化不良の報道を続けている。一方インターネットで紹介されている郷原信郎氏のコメントを拾うと大分ニュアンスが異なってくる。元々彼は次のように言っていた「本件については検察が西松の談合を摘発しようとしたところ旨くいかなかったので、失地回復の意味もあって陸山会への献金を不実記載と云う無理筋で挙げようとしたところからそもそも間違っている。」

従って今回起訴された3人についても「この起訴についても相当に内部で悩ましかったのではないだろうか。特捜部長の記者会見が通常より2時間半も遅くなったのはその混乱のせいだと思う。」とも言っているくらいだ。当然小沢氏の不起訴は当たり前だと言っているのだが、小沢氏に対しても非常に厳しい。彼は特定の政治家や政党のためにこのコメントをしている訳ではなく、いま日本人全体が検察のあり方について考えてほしいから、と念を押した上での発言である。

曰く「小沢氏の説明は説明になっていない。大体政治家の政治資金団体と云うものは政治家の財布のようなものである。この財布の中に土地や建物を突っ込もうと言う事自体間違っている。小沢氏は政治資金団体が不動産を持つ事が出来ないので取敢えず個人名義にしている。<個人としては何の権利も有さず、陸山会の指示なく処分することはできない>みたい確認書でごまかそうと言うのも良くない。純粋に政治活動のためにだけという事であれば、不動産を全て民主党にでも寄付してしまった方がいいのでは。」との事。

更に続けている言葉が重要で「この件について今後民主党や小沢氏が検察との戦いと捉えて、報復に出るような事が絶対にあってはならない。」とも言っている。民主党側もそんな馬鹿な真似はしないと思うが、素人からすると野党側が鳩山発言などは「指揮権発動」と同じようなものと騒ぐのも分からないでもない。素人の老夫婦でも『推定無罪もへったくれも有ったものではないな。民主党のダメージは大きいな。』『でも小沢さんは取敢えずよかったわ。去年の8月の選挙で勝たなければ今頃議員辞職ものだったかもよ。』てな会話をするくらいのものだ。

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