2010年1月15日金曜日

テレビワイドショーと政治

暇人なので昼夜を分かたずテレビを見る。趣味の囲碁や山の番組を別にするとどうしてもニュースショー的な番組が多くなる。今年に入ってこの手の番組の中心テーマは何と言っても「小沢偽装献金問題」である。毎日のように報道されているが、報道する側は何を伝えようとしているのか自分でも分からないのではなかろうか。

新聞報道なども補助的に読んで理解に努めようと思うが、少なくとも我が老夫婦には理解不能である。「小沢偽装献金問題」については連日の報道があるが、毎日のように関係者への取材で新しい事実が紹介されている。根っこにある犯罪容疑は、2005年だったか陸山会の小沢氏個人からの借入金4億円の記載漏れである。当時の会計責任者が石川議員で、彼はこの事実を認めたとも報道されている。小生は「はい認めました。」という映像は見ていない。

ところが最近は、①陸山会はこの時期に銀行から4億円を借りている事実があるから小沢個人から借り入れをするのは、小沢側に資金洗浄の意味があったのではないか。②とすれば小沢個人の4億円という大金はどのような手段で手にしたものか。建設業界からの裏金ではないか。③同じ時期に水谷建設から5千万円陸山会に渡っている。④水谷建設から渡った5千万円は元請けの鹿島の指示によるものではないか。これは東北の公共工事の談合に絶大な力を持つ小沢の天の声を期待したものである。

さらに昨日から追加されたのは、⑤昨年3月にあった小沢秘書の大久保が逮捕(何の容疑かは忘れた。、現在裁判中で一昨日も公判があり、検察側証人が検察の意に反する証言をしたようだがテレビでは報道されない)された当日石川が小沢の指示で、この件に関わる重要な書類を隠ぺいした。これについてはご丁寧に「私も一緒隠ぺい工作をやりました」という証人が登場した。以上簡単に整理したつもりだが、その前の段落から読んでくると頭の中が混乱して何が何だか分からなくなってくる。

ましてテレビを見る度この番組はに何を言いたいのか伝えたいのか理解に苦しむのだ。アナウサーやコメンテーターは、「民主党には自民党とは違うクリーンな政権を期待したのに何も変わっていませんねえ。悪党小沢がふてぶてしく検察の参考人聴取ににも応ぜずふんぞり返っているが、世論はこれを許すはずもありません。」ということに落ち着く。時制も何もあったものではない。しゃべっている奴は無我夢中で自分が喋っている意味なんか何も理解してはいないのだろう。仮に小沢の政治生命を抹殺して日本が本当に良くなると思っているのだろうか。

意味不明のこと延々としゃべった揚げ句に疑惑の塊が説明責任を果たしていないと世論誘導だけはしっかりするのだ。これってどこか変だと思いませんか?犯罪容疑があっての捜査と疑惑とは別個のものでなくてはならない。元検察の郷原氏も言っているが、小沢氏が説明しないのが一番いけない。事実が明らかになれば検察もなにも立件出来ないと云う事にもなりかねません。要するに、大久保や石川が問われている犯罪容疑とは別に、6年だか7年前の小沢の行動に検察は疑惑(建設業界から裏金を貰っている)を持っているのだ。だからきちんと説明しなさいよ。と言っているようである。郷原氏は職務権限全く持っていない野党の人間に(裏金であろうと表金であろうと)どうして斡旋収賄罪を適用できるのかとも言っている。

昨今テレビタレントのおかしな日本語は笑い話にもならないくらい当たり前だが、自分でも何をしゃべっているか分からないテレビタレントが世論を背負って偉そうに小沢に説明を求めても、小生が小沢でも口を開く気にならないだろう。酒井のりぴーと同列に扱われて喜ぶ政治家もいるが小沢は記者会見でさえ「記者会見は好きではない。報道へのサービスだ。」と言い切っている。まして必用もないタイミングで口を開くことはないのだろう。

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