2010年1月14日木曜日

日新


殷の湯王は洗面器に『苟日新、日日新、又日新』と刻んで毎朝洗面の際にこの言葉をかみしめたそうだ。私もこの言葉が好きで、10年ほど前に縁があった中国の書道家に色紙に書いてもらって仕事部屋に飾っている。毎日同じようなリズムで暮らしているが、昨日と今日の自分は違うし今日と同じ明日はないだろう。日本で言われる諸行無常とか色即是空なんてことも同じ意味のようだ。何事も日々変化して何れは滅び無になるのは空しいとも思えるが、考えようでは面白いのかもしれない。

少し話がそれるかもしれない。私がたとえどんなに頑張ってみても肉体的にはピークをとうに過ぎ、これからは衰えていく一方である、しかし脳みそだけはピークどころかそのキャパシティーの10%も使用していないそうだ。今年の頂いた年賀状の最高傑作を紹介したい。
「新年おめでとうございます。今脳みその移植をすると最も人気の高いのが政治家の脳みそだそうです。ノーベル賞の学者や優れた経営者の脳より政治家の脳に人気があるのは、ほとんど使ったことがなく新品同様だからです。」後略

この人は科学ジャーナリストで、脳みそをたくさん使って悩んできた人生を顧みられているのですが、幸い小生も政治家同様であまり脳みそを使ってこなかったので、これから未使用部分を少しでも有効利用できればと思っている。兎に角「日新」はなにかと都合が良いのでここ10数年座右の銘としている。お陰で友人から「お前は変わったなあ~」と言われることも多いが、内心「それでいいのさ、きっとこれからも変わると思うよ。」と思っている。

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