2010年1月4日月曜日

正月登山ー雲取山




正月元日から二日にかけて連荘で家内の実家で朝から夕食まで酒びたり。「連日では大変でしょうから、3日4日は山へでも行ってらしたら。」と家内が勧めてくれた。幸い太平洋側は天気もよさそうなので雲取山荘に電話をしてみると、暮れから元日にかけては雪も結構降ったし風も強かったようだが3日にはだいぶ落ち着きそうで、客もそんなに多くないとのこと。


実は正月の初めから家内とそんな話はしていたのだが、冬に山歩きなんぞしたことがないので少し決心つきかねていた。冬用のウェアを買おうか、行くのはやめようかと悩んでいたところだ。ところが二日の宴会に娘の婿(元山岳部)が来たので相談してみると「雲取山程度なら特に冬山の装備は必要ないですよ」との事。これで決心がついた。2日の夜一人で自宅に帰り、昨日5時起きして奥多摩に向かった。


天気は快晴、春から縁起のいい登山日和。奥多摩からタクシーで小袖乗越し登山口に9時30分に到着。支度を整えて9時40分から登り始める。前後に人がいないので極めて気持ちがいい。昨年のゴールデンウィークにも着た道であるが、何度来ても長い道のりである。4時間半かかってやっと山頂に到着。ここまでアイゼンを着けずに来ることができたが、山頂は雪もしっかり付いて寒い。とてもゆっくり飯を食べる気にならない、取りあえず写真だけとって山荘にすぐ降ることにした。


山荘への降りは雪がべったりでしかも凍っている。アイゼンがなければとても歩けないは勿論だが、夏用の薄いグローブのままだったので山荘にチェックインしたとき手がかじかんで字が書けなかった。2時半でチェックインが一番かと思ったら、なんと12時にチェックインしたおじさんがいて、もうワンカップも冷酒を手にしている。結局このおじさんと相部屋になったので聞くと、名古屋から来て乗越しの登山口で仮眠を取って5時からヘッドランプで登り始めたとの事。





6時の夕食までには客が増えて22人になっていた。夕食の後7,8人がストーブを囲んで山荘から振舞われた冷酒を飲みながらお決まりの山自慢。こちら冷酒でなくお冷を飲みながら聞くのみだったが、さすがこんな時期に来る客はすごい人が多い。消灯は8時半、コタツのある一部屋にたった二人、夏場の山小屋を思うと嘘みたいな極楽。明けて今朝も快晴6時の朝食で7時に出発、冬なので来た道を帰ることにする。山頂から奥多摩小屋迄の間はずっと霊峰富士の姿を拝みながらの降りで足取りも軽い。


山荘から4時間山頂から3時間半ほどで鴨沢には11時に無事到着、バスが2時過ぎなので再び昨日のタクシーに来てもらって11時46分奥多摩発14時には帰宅することができた。冬場の登山はほとんど汗もかかないので温泉に入る必要がないのもいい。自宅の風呂でゆっくり汗を流して、改めて老夫婦二人だけのお正月をした。と言ってもお酒はビール一缶だけ。あとは写真を二人で見て終わり。新聞を見ると冬山の遭難が随分出たようだ。


初めて冬山を歩いて、夏山では味わうことのできない素晴らしさは少し分かるような気がするが、危険を冒してまで行くものなのかなあ。来月は志賀でスキーがるし、3月は姪の婚礼があったりするので冬山はもう行けないだろう。でも今年の山歩きについて今年は少し計画的に考えてみる事にしたい。

2 件のコメント:

TAK さんのコメント...

今年も快調なスタートですね。
低い山で天気が良かったとはいえよく冬山へ登りました。
奥さまは信州の方かと思っていましたが、東京の方だったんだ!
着物が似合う方と聞いたことがあります。

senkawa爺 さんのコメント...

TAKさん

今年もよろしくお願いします。
家内は静岡育ちです。自分では認めたくないようですが両親とも信州人です。
着物は大方の日本女性に似合いますよね。でも残念ながら家内はもう冠婚葬祭の時(それもいつもではありません)しか着ません。