2009年12月7日月曜日

鳩山首相 リーダーシップ考

今年の流行語大賞は「政権交代」だったが、確かにこれは大きな話題にもなり画期的な出来事であった。政権交代で新総理になった鳩山由紀夫さんは毎日のようにテレビに取り上げられて一寸したスターっだ。彼は総理になる前に大臣の経験がないので、報道関係者も彼の実像をよく知らないのではないだろうか。私は彼が内閣副官房長官をしていた時内閣広報室に出入りしていたので、少し噂を聞いた事がある。結構細かいと言う話だった。

そんな事はどうでもいいが、最近の報道では彼のリーダーシップをとやかく言う話が多い。従って昨日発表になった世論調査にもその事が反映されている。成程毎日の報道を見る限り余りリーダーシップを発揮しているようには見えない。民主党に引っ張られ、亀井静香氏に振り回され、最終的には小沢氏の指示に従っているようにも見えると言えば見える。しかし考えてみると、首相が余りリーダーシップを発揮すれば今度は逆に「強権政治」とでも言って非難されるのだろう。私は周りがリーダーシップなんて煽ってほしくない。

兎に角新政権では政治家諸氏が実によく働いているように見える。首相はそれでも奥さんと相撲や芝居に行ったりはしているが、岡田さんや長妻さんは見ていて気の毒なようだ。今までの自公政権では首相が毎日飲み歩いている事ばかり報道されてきたせいか、とてもこんなに仕事をしているようには見えなかった。各大臣がバラバラに不用意な発言をしていると非難されるが、私のような庶民の立場からすれば経過が見えた方が面白いのも事実。所詮報道は皮相な事実を針小棒大にするものだから実態は全く分からないし、政治に限らないかも知れぬが、進行中の真実がメディアで明らかにされた事は先ずないと思う。

来年度の予算や沖縄の基地移転問題がどんな決着になるのか分からないが、当面は黙って見守るしか無いだろう。金持ちのお坊ちゃんにリーダーシップを期待する方が無理と言う事もよく聞く。数カ月しないと分からないだろうが、昔聞いた噂には「我が田に水を引く、自己主張が強い」と言うのもあった。昨近のぶら下がりインタビューからは一寸想像しがたいが、当時の役人からは相当に煙たがられていた様に記憶している。問題は高校の先輩小沢氏にリーダーシップをどこまで取らせるかではないだろうか。小沢氏側も今の所は後輩を「兄貴」に祭り上げて陰で操って良い気分でいるのかも知れない。しかしリーダーになるとそうでなくてもリーダーシップを発揮したくなるものらしい。その方が今よりもっとやばいと思ったりしている。

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