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さて、やはり昨日私信を投函しようとポストに近寄ると、ポストの脇にいた郵便局員から注意されました「そちらではなくてこちらに入れてください。」こちらが不思議そうな顔をしたのだろう、「今日から年賀状の受付が始まっていますので、普通郵便の受付が変わりました。」もうそんな季節なのだ。しかし未だ喪中案内が来る可能性が多分にあるので、年賀はがきのあて名書き(と言ってもPC任せになるのだが)をする気にはならない。でも今日久しぶりに万年筆を出して試し書きをしてみた。案の定インクが入っていても出てこない。
これも恒例行事見たいもので、インクに含まれている膠成分か何かが固まってしまうのだ。確か万年筆を一晩水に漬けてペン先等で固まったものを除去して綺麗にしてからインク交換をすれば復元するようだ。しかしこれも面倒で、ここ数年ボールペンで用事は済ませてしまう。歳と共に横着は増すばかりである。しかし横着は小生だけの問題ではなくて社会全体の現象であろう。きっと日本全体が幾ら不況だと騒いでも豊かで便利にになりすぎているのだ。何度も日記には書いたが、1960年代半ば迄の暮らしを記憶している人から見れば、現代人の生活ぶりは百万長者(これも古い言い回しだ)のそれに等しいだろう。
自分に対しても勿論、他人様に高潔ぶって貧乏暮らしが良いと言ってみたり、清貧に甘んじろなんて言う気は無い。今日のテーマが何か分からなくなるが考えた。
「デフレ克服とか景気回復と言う議論が喧しい。対処方法は大別すると2通りで一つは通貨の供給量を増やすこと、もう一つは需給ギャップとやらを解消するために消費者に金を使わせる事だそうだ。前者は紙幣を増刷しろなんて訳の分からんこと言う奴もいる。後者については仕事を増やせだの新しい産業を育成しろと言っている。」
「難しい事は分からないが、どっちの意見を聞いてもピンとこない。札びらを空から撒いて景気が回復する筈もないが、景気回復のために何で無駄な工事を考えなきゃならないんだ。さもなければもっと新しいニーズとやらにマッチする商品を開発しろだと!?」
「結局のところは税金をたんまり使え、みたいな話だ。国に金がないなら政治家も役人も数を減らして何もしなければいいではないか。」
失業が増えて大変な経済危機が日本を襲う事になりそうだ。小生はどうなるか見てみたい。餓死者が続出するのか、犯罪が激増するのか、金持ちの国に買われていく女性が増えるのか。金があっても自分の体を売る商売が横行している日本の事だ、子供の頃から外国語教育なんかしなくてもどんどん国外に出て行くだろう。一方で結構優秀で勤勉な子供も沢山出てくるような気がしてならない。
子供手当があっても無くても、普通の神経を持つ人なら結婚して子供を作ろうとするだろう。何をしようが人口が急速に減るのは避けようがないだろう。年金制度も孫の次代では破たんするのではないだろうか。あと10年で農業をする人が居なくなると言っている人もいる。今年の春先に田舎で見た光景を思い起こすと本当かとも思う。
考え出すと頭が混乱してくる。政治家やそれを操っている官僚の言葉も新聞もテレビも何一つ信じる事が出来ない。 やけになると「40年も50年も先の事は考えずに今のままにしておけよ。」言いたくなる。
余り頼りにならない報道でも、政権交代で生じている混乱は今まで見えなったものをいろいろ見せてくれている。日本のみならず世界中で、極めて不安定な社会を形作っていると言う事を改めて思い知らされた。
繰り返しになるが、日本人は先祖のお陰で幸い豊かになった、ある意味では豊かになりすぎて少し呆けはじめているかもしれない。際限のない欲は身を滅ぼすだけだ。宗教家ではなく政治やメディアの世界で責任ある人たちが経済理論ではなく、いかなる哲学を持つかが問題になってきているのではなかろうか。
もう欲ボケをした私の世代や兄弟世代に言っても始まらない。願わくば子供よ、せめて孫からは、あまり全てを欲しがらず、与えられた才能と環境の範囲で人さまを頼らずご迷惑掛ける事無く生きる術を身につけて欲しいものだ。諸君の時代は我々の無責任さゆえに多分環境も相当劣化し混乱した世界になっているかもしれない。 忸怩たるものはあるが、諸君の叡智が優れたリーダーを選び、日本が世界に冠たる必要はないからそこそこに幸せな人生を送ってほしい。
思いつくまま取りとめのない事を書いてしまった。何を言いたいのか自分でもよく分からないが、書きながら孫の事を考えてしまった。
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