2009年12月11日金曜日

腎機能検査

加齢による機能不全はこちらがどんなに気を付けていても次から次へと現れる。夏の終わり頃であったか区の無料老人健診があった。無料だから当然受けておいた。暫くして結果が来たので渋谷の掛り付け医に持参した。特に問題無いと言われたので、検査してもらった近くの医者には行かなかった。ところが10月になってインフルエンザの予防接種この医者に行ったところ、聞くつもりもなかったのに健康診断の結果を解説し始めた。雰囲気的には、「聞きに来ないとは如何なる了見ぞ!」とやや怒っていらっしゃる。

そして<クレアチニン:1.54>と言う項目に大きなバッテンを付けて、「このまま放置するとあと10年位で確実に人工透析と言う事になります。町の診療所なんかではなく大病院の腎臓専門医の診察を受けてください。きっと塩分制限、蛋白制限等の食事制限が必要な筈です。私でしたらすぐに日大病院を紹介します。」余りの権柄ずくにムッとしながら聞いた「塩分制限食は聞いた事がありますが、蛋白制限をするにはどんな事に気をつければいいのですか?」先生曰く「そんな事素人のあなたに説明する訳にはいきません。管理栄養士と言う職業の人に献立を作ってもらうのです。」

お医者さん相手に喧嘩する訳にもいかないので「分かりました、考えます。」と応え紹介して頂くとしても後ほどと言う事にした。次に渋谷の掛り付け医に行った時に話をすると、お医者さんも脇から何か言われ、自分の見立てとは異なっていても、もし何かあると怖いのかなあ、「じゃ、専門医に一度見てもらう事にしましょうよ。」と早速豊島区の医者の意見に同意してしまった。10年以上も掛っている医者で、私のクレアチニンがずっと前から高いのを知っているくせに。これも無視しようかとも思ったが、なにせ命より健康を大事にしている昨近なので決心した。

その結果別のルートで先週日大板橋の腎臓内科に行き、採血と採尿をして今日は腹部の超音波撮影をして診断してもらった。先週の初診でも「先生、私は10年以上前から似たような数値です。」と言ったので、今日は15年前の健康診断結果を引っ張り出して持って行った。これを見て今度の病院の検査結果(ここは患者にデータを渡さない)と見比べていたが、不思議そうな顔をして「なるほど、変わりませんね。今回も1.5なんですよ。当面はこの値を注意ぶかく見ていて2.0を越したらすぐ来て下さい。」との事で無事無罪放免になった。

検査のため朝飯抜きの半日仕事で草臥れたが、安心には代え難い。因みに私は管理しているウェブサイトに沢山のレシピを上げている関係で、知り合いに管理栄養士さんは沢山居る。たまたま今週も管理栄養士の大学の先生とご一緒する機会があったので訊ねてみた。この先生はある病院で栄養指導をしていて、人工透析の患者さんも3人預かっている正に専門家。私の蛋白価が正常と聞いて、調味料の事を聞いてきた。意外と醤油とかポンズとかの高級品に含まれるアミノ酸が影響する事、もう一つは生姜とニンニクがいけないらしい。婆さんに聞くと家庭の栄養管理士としてやや名誉を傷つけられたかのようで、「我が家の食生活は完璧なバランスを取っているので、塩分や蛋白の摂りすぎなんかあり得ない。」

私も「ご尤も。」となだめに回った。何れにせよメタボ健診なんかが典型だろうが正常値に拘りすぎるのも良くないかもしれない。

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