2009年11月12日木曜日

天皇陛下在位20年記念式典

暇人の特権で昼間からテレビ中継を1時間20分丸々見てしまった。中学校の卒業式と高校の入学式以来式典らしきものに出席した事が無いので、このように改まった雰囲気は良いものだなあ、と感心した。

皇室の存在に対する思いは人さまざまだろうが、私は日本にとって欠くべからざるものと思っている。その存在は国土と同じで、理屈で説明は難しいが有って当たり前、無いと日本でなくなってしまうようにさえ思える。しかし我が子や孫の時代になるとどうなるのだろう?

子や孫くらいまでは自分は日本人と言う自覚を持って生きてくれるだろうが、来世紀になる頃日本という国家がどのようになっているかを考えるのは少し怖い。先ずこれから先々の天皇が千年と言うと嘘っぽくなるが、少なくとも明治初期から代々受け継いできた皇室の文化と精神をきちんと継承され、日本国家存続の礎となって頂きたいものだ。

皇室も今では憲法で規定された機関となって、陛下ご自身も規定されている事に忠実たらんとされていらっしゃるようだ。それはそれで致し方が無いが、実際に果たされている役割はそんな薄っぺらな筆舌で表せるようなものではないと思う。周りを取り巻く連中、中には当然国権の最高権威者共も含まれるが、己の責任も果たし得ずして陛下の宸襟を悩ませる事が無いように祈るばかりだ。

世の中には費用対効果で割り切れないものが沢山ある。国の予算は事業仕分けのようにすべて効率で割り切っても良いが、割り切れないものをどのように子供や孫に伝えていくのだろう?事業仕訳の中継も結構だが、暇な爺が見たこの式典を北朝鮮みたいに全チャンネルでゴールデンタイムに放送できれば良いのに。

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