朝から冷たい雨が降っているので外出すのが億劫になる人が多いだろう、と勝手に決め込み、友人が出展している作品を観るために昼休みに国立新美術館に出かけた。地下鉄も空いていたし、乃木坂のホームを歩いて行ても殆ど人が居ない。しめしめと思いながら改札に掛ると「本日国立新美術館は休館日です」と言う看板が掲示されている。またまた得意のがってん太郎をやってしまった。ここに来るまで地下鉄で2度も乗り換えるので結構な距離があり階段も多い。
健康のための散歩だったと思って引き返す際に飯田橋から乗った地下鉄有楽町線、中吊り広告を見るために一駅立っていたが、空いているので腰を下ろそうと思ってベンチによると目の前の女性が少し身をずらしてくれた。何気なく座ったが、トンネルに入って窓に映し出される隣の女性を見ているとどこかで会ったような気がする。そしてすぐに気がついたのだが、先日の選挙で投票した民主党の議員だ。よく分からないのだが襟に何か光るバッジをつけているようでもある。
ところが投票しておきながら肝心の名前が思い出せない。池袋の一駅前の東池袋のホームに入った時に思い切って声を掛けた。「人違いでしたら済みません。もしかして民主党の・・?」案の定すかさず「そうです。江端です。」と答えてくれた。「やっぱり!先日はあなたに投票しましたよ。」「それはありがとうございます。」名刺を交換したら家も近いらしい。すぐ電車が動き出して次の池袋で互いに下車して改札で別れるまでの1分か2分の事である。
「4年後になるか、相手も死に物狂いで掛ってくるでしょうから次が大変でしょう、頑張ってください。」「はい、今回も自民党の根強さが良く分かりました。頑張ります。」安っぽいカバンと500円のビニール傘を持った何処にも居そうな普通のおばさんだったが少し上品だったかな、印象は悪くなかった。ライバル小池百合子地下鉄で遭遇する事は金輪際ないだろうが、遭遇しても声はかけなかったろう。
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