2009年9月3日木曜日

政権交代と鳩山論文

本格的な政権交代を見る事が出来そうなので、正直なところ非常にうれしい。特に今度の政権は従来の自公政権に比較すると、年代的に若返っている事が何よりと思う。新聞テレビやネット上のコメントを見ていると、素直に喜んでいるのか国民の選択を馬鹿にしているのかよく分からないものが多い。大体解説者なんて人種は殆ど爺くさい人間で、世の中の事を知りつくしたように顔をして能書きを言う。かく言う自分も全く同じ穴のむじなだが、聞いていて厭になってしまう。

若い人がこれからの時代を引き受けると言っているなら、黙って一度やらせてみる度量が何故無いのだろう。ニューヨークタイムズが一部を取り上げた鳩山代表の論文を彼のホームページに行って読んでみた。ネット上では多くの人が指摘するように極めてまともな事が書いてある。又彼の地ワシントンに於いて日本の政権交代について大がかりなシンポジュームが開催されたと言うのも大変結構な事ではないか。
そこで多数の日本通から、新政権が対米関係について旧政権と異なる舵取りをする事について懸念が出ている。ここで懸念が表明されないようでは、日本人全体がなめられている事で決して喜ぶべき事ではあるまい。

それを日本の報道機関の大多数が、あたかも憂慮すべき事のように報道するのは如何なる神経をしているのだろうか。彼らが自分の浅はかな考えを正当化又は誘導すべく、市民の声とか識者の意見を適当につまんで繋ぎ合せて報道しているように見える。しかし一方ではメディアが多様化しているせいもあろうが、国民全体で捉えると、必ずしも大メディアが考える方向に国民を引っ張り切れていないようにも思う。むしろ大メディアのご粗末さや不勉強に嫌気がさして新聞テレビ離れはますます激しくなっていくのだろう。政権交代とともに新聞テレビに登場するコメンテーターの交代も期待してやまない。

0 件のコメント: