小沢一郎の盟友で平野貞夫と言う人が居て、彼とサンデープロジェクトのレギュラー出演者の高野孟と対談を聞いた。この中で平野が面白い事を言っている。一番面白かったのは敵は常に身内に有りと言う事で、細川政権を潰したのは武村正義だというのだ。彼は小沢が8党派を纏めた時に総理にしてもらえると思っていたらしい。それが細川に行ってしまったので野中広務なんかと組んで政治改革を止めてしまったのだそうだ。従って彼は今でも正義漢面をして、小沢二重権力構造をしきりに吹聴しているのだそうだ。
これを別にすると、民主党の大量獲得議席への危険性について警鐘を乱打している。理由の一つは権力の不正な行使である。今回の選挙について、自公政権に対する国民の不満は多々あったろうが、選挙直前で小沢の秘書を逮捕した事。もしこれが無くて小沢と戦っていれば、麻生氏もこれほど負ける事はなかった筈。又、小沢の秘書逮捕の後に出てきた自民党側の同じ問題に検察が同様の対応をしていたならば、これ又そう簡単には負けなかったろう。
更に、参議院で与野党の勢力逆転したにも拘らず、自公政権は衆議院での再可決を繰り返した。この事で国民は自公政権の権力行使の仕方に非常に危険なものを感じ取った筈だ。マスコミの分析には出てこないが、それが今度の大敗に直結している事を理解しなければいけない。民主党はこの事を良く良く弁えないととんでもない事になる。
二つ目の理由、民主党の議員は若くて優秀とされる人が多いが、政治家としての発想と感性に欠けるきらいがある。換言すると民主党は脱官僚依存政治をうたいながら、最も官僚的な政党であるとも言える。何とか塾とか、外資とか、官庁とかから出てきた優秀とされる人間が多いが、これが殆ど偏差値教育で培養されてきた人種なので、論理的ではあるが人間の機微に疎いのが心配である。
今朝も婆さんと岡田外相について話をした。以下の事をテレビで放送していたらしい「岡田さんは常に割り勘、誕生日とかにワインを貰っても送料を添えて送り返すそうだ。周辺が心配して、酒席で女性を両脇に侍らすよう段取りしても、これを全く無視して無粋な話に終始してしまった。第一お金持ちでありながら若い時から決してぜいたくはさせてもらえなかった。」との事だ。
今朝我が家では、家の爺さんや麻生氏と違って真面目なのは大いに結構じゃないかと言う話だったのだが、平野氏に言わせると<乳母日傘で育ち、命を賭けたような恋愛もした事が無い人間>これが怖いのだそうだ。面白い話だったので早速本屋に行って彼の「わが友・小沢一郎」を買ってきた。
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