2009年8月25日火曜日

秋風

孫の夏休みも終わらないのに今日は終日エアコンのお世話にならなかった。さわやかな秋風だ。天気予報は残暑が厳しくなるような事を言っているが、どこ迄に当てにして良いのやら。本当に今年はの気候は変だ。幸い米は何とかなりそうと言っても野菜農家の人たちはお気の毒だ。野菜が高くなるのは主婦にとって大変な事に違いない。食料品だけではなく衣料品、家電なんかも売れないのだろう、デパート、スーパー、コンビニの売り上げも皆昨年を下回っているようだ。パチンコも駄目、飲み屋も駄目、これを皆リーマンショックと結びつける事が出来るのだろうか?大型デジタルテレビが売れても、あと1年ちょっとアナログ放送が終了したらパタッと売れなくなる事は目に見えている。

自動車もハイブリット車が売れに売れているように喧伝されているが、トヨタ1社の景気が良くなっても日本の景気が良くなる筈もない。シャープや京セラはソーラーパネルの宣伝に力を入れている。電力会社から電気を買えない山小屋なら有効だろうが、目の前に電柱が立っている家に住んで、あんな物を屋根に乗っけようと言う人の気がしれない。政府が時代を開く新産業として位置付けているとしたら噴飯ものである。風力発電も同じで日本の風土に馴染まない事は経産省でも分かっている筈である。所詮日本のエネルギー源は原子力と火力に頼らざるを得ないのだ。火力も石油だけでなく石炭をもう一度見直す必要があるようだが。要はまやかしの新エネルギーではなく全く新しいエネルギー論理を発見又は創造する事だろう。

原子力も火力も共に有限の資源である。そこで新エネルギーと共に省エネという言葉が近年の流行になっている。これもかなりまやかしっぽい、従来の産業構造のまま省エネをいくら叫んでも余り意味がないように思えてならない。そもそもエネルギーの供給を必要とする「経済の成長」なる概念がそろそろ危なくなってきているのではないだろうか。今まで日本経済の牽引車であった鉄屋、車屋、土建屋、そしてこれに付随する様々な産業をどういった形で落ち着かせて、ソフトランディングさせるかについて当事者も政府も真剣に考えた方が良い。どこまで行っても前年に比べて売り上げも上がります、利益も増えます、給料は勿論増えます、が当たり前と考えてきたが、これって少し違うのではないか。

では若い人たちはどのようにして食っていけばいいのだ、「今までさんざ良い思いをして、先に死んで行くからと言って無責任な事を言うな。」と叱られることは承知の上だが、若い人たちが自由に考えれば、きっと爺共には思いもつかぬ事を発見するのではないだろうか。爽やか秋風で少し気の利いた事を書きたかったのだが、とんでもない所に行ってしまった。経済は秋風どころではないのだろうが、選挙報道で老人と若い人の対比を見ていると、やはり若くなくては思ってしまう。

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