2009年8月13日木曜日

変身、変化、主義主張のブレ

マニフェスト選挙に関連して思う事がある。

そもそもこの選挙公約なるもの、小泉純ちゃんに言わせれば大した問題ではなかった。しかし今日のこれはマスメディアでは非常に重く受け止められているし、民主党のマニフェストは発表後数日にしてインターネットのアクセスが500万件余、ダウンロードが百数十万と聞いたような気がする。この事は決して悪い事ではない。作る方もそれなりに真剣に取り組んでいるのだろう。他党も事情は同じで、余りいい加減な事は書けないと思っているのではなかろうか。選挙する側はしっかり読んで、投票の参考にすればいいだろう。

マスメディアだけではなく、21世紀臨調なる訳の分からぬ団体がしゃしゃり出て、子分か親戚か知らぬがいろいろな団体に採点させたり、地方自治体の首長も寄り集まって同じような事をしている。こういった行事が選挙民にどれほどのインパクトを与えるかは分からない。当方は残念ながら難しい読み物を読む能力に欠けているのと、これを読むまでもなく投票先を決めているので、どの党についても読んでいない。

このマニフェストについて民主党が本番で文言の修正をすると発表した途端、政権与党側は鬼の首を取ったようにブレを批判し始めた。また、今月発売された文芸春秋に寄稿している拓大教授の遠藤浩一氏という方に言わせると「麻生首相のブレが自分を見失って生ずるとするなら、鳩山代表は環境や状況によってどのようにもぶれる事ができ、その事に痛痒を感じない政治家である。」とかなり手厳しくやっつけている。どちらかと言えば麻生氏は表現がぶれるが、鳩山氏は本質的なものと指摘している様に受け止める事が出来るので、より厳しいのかも知れない。

マニフェストを修正していく事についてだが、世の評論家諸氏にとっては許し難いことのようだ。しかし私のように最初から何も読まない者にとっては、各地で説明会を開き、様々な意見を吸収して修正していく事は大いに結構と感じてしまう。問題は主義主張と己の信念をどのように貫くかという問題である。
この暇人の爺みたいにふわふわと生きている人間は信念そのものがないし、主義主張はご都合主義でその場でころころ変わる。しかし、政治家たる者は選挙人の負託をを受けるのだからそれでは困る。信念心情を明確にして変節しないで頂きたい。

その為には必然ながら、常日頃から基本や原則を大にして語り、余計な事を言わない事が大事ではなかろうか。これを実践しているように見えるのが小沢一郎だが人気は無さそうだ。前述の評論家達に言わせると彼も相当な変節漢という事になる。テレポリテックスのこの時代、う~とかあ~とばかり言ってもいられなし、政治家という稼業も大変難しいものだ。自分が相当の変節をしてきているので、変節も結構と思うのだが????

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