2009年7月28日火曜日

民主党の政権公約

昨日の民主党マニフェスト発表会は大変な盛況だったようだ。今日の新聞でも大々的に取り上げられている。野党の政権公約が全国紙の一面で取り上げられるのだから民主党も悪い気はしないだろう。そもそも選挙公約なんてものは誰も読まない事を前提に制作され、選挙が終われば誰もがその存在すら忘れる物だったように記憶している。しかも昨日は記者に突っ込まれて鳩山さんは、「実現できなかった時には政治家としての責任を取る。」とまで言わされていた。変われば変わったものだし、決して悪いことではない。

尤も彼はそれより前に、「仮に総理になって、総理を辞める時は議員も辞める。」と宣言しているから、一度頂点を極めたその後は議員辞職と決めているのだろう。総理になっても何日持つか分からないが、進処出来はその方が良い。一方自民党には森とか安倍、福田とか元総理のおじさんが沢山いる。麻生太郎さんが総理の座を失ったらどうするのだろう?選挙で例え当選しても、その場で辞職宣言をしたら面白いしまた少し人気が出るかな。日本の民主主義は未だ幼稚なものと言われるが、それなりに国民が政治に参加できるシステムに育ちつつあるのかもしれない。

仮に政権がひっくり返った場合、どんな事が起きるのか予想が全くつかないが、何となく政治が若返るかもしれない事を期待したい。小泉チルドレンが小沢チルドレンに代わるだけ、と政治家の質の低下を嘆く声が大きいが、何事も若返りは良い事だと思う。以前も少し書いたが、どうも老人の失敗は欲ボケから来ているようなのが多くて嫌だが、若い人が高みを目指して失敗、敗退するのは致し方がなかろう。自民党にも若い政治家が居るのだが、見ているとどうも言う事する事が爺くさい。これが党の古い体質というものなのか。

今日は閣僚が揃って口を極めて民主の政権公約をけなしたようだ。仰ることを聞いていると皆ご尤もな事ばかりではある。しかし自民党は自分たちが今までしてきた実績についての反省も無ければ、自身の政権公約すら発表できない状況にある。普通こういう状態は発言の資格がないとされたものだが、そんな事を言っている場合ではないのだろう。有権者はこんな状態をどのように受け止め判断するのか、マスコミの報道と有権者の最終判断が大いに見ものでもある。

2 件のコメント:

kiona さんのコメント...

ごぶさたしています。

民主党のマニフェストは読んでないのですが、池田信夫氏のブログなどを受け売りしますと、バラマキの対象が財界や業界団体から中小企業や労働組合に変わるくらいの違いしかないとのこと。 それでも民主党には一旦は政権を担ってほしいと思いますが、これから出されるであろう自民党のマニフェストいかんによっては、逆転もありうる状況とのこと。

以下引用
将来世代から現在世代への所得移転は消費税を30%から60%ぐらいに上げないと、10年後には日本自体が夕張になる。どうやってこのネズミ講を終わらせ、福祉の原資となる成長を維持するかが重要で、"官僚中心の政治の転換" などというのは、その手段であって目的ではない。

こうしたビジョンがどこまで有権者に共有されているのかはわかりませんが、有権者に一定のコンセンサスが生まれれば政治家だってそれを意識する。 ようは自分たち次第、とも言えるわけです。

民主党が一枚岩ではないように、有権者に一定のコンセンサスと言っても難しいでしょうが、ネットでこうしていろいろ書けるようになった時代、いろんな人が政治に対する諦めを見直して、政治意識を高めていく良い機会なのかもしれません。

senkawa爺 さんのコメント...

KIONAさん
コメントをありがとうございます。実は見落としていました。
私はどこのマニフェストも読んでいませんが、発表の記者会見
は民主も自民もネット上で見ました。
政権交代しても世の中がどう変わるかは分かりませんし、変わり映えもしないかなとも思います。
しかし、変幻自在というか融通無碍であった自公政権の命脈が尽きている事は明らかなようです。
口からでまかせで人生を過ごしてきた私が言うのも変ですが、一般大衆がいくらなんでもこれ以上のでたらめは許さないのでは、と期待もしている訳です。