2009年6月4日木曜日

ジェネレーションギャップ

自分では世の中の動きを常にチェックをして空気を読んでいるつもりでいるが、案に相違して世の大勢を見誤っている可能性があるように思いだした。今朝、新聞の投書欄を読んでいてハッと思い至ったのだ。投稿者は確か30歳代の男性だった思う。内容は野党民主党に対して「地に足が着いていないので政権を預ける気にならない」といった内容だった。実は政権交代を望んでいる層は比較的若い世代かなと思っていた。しかしこの新聞への投稿者のような意見を以前に自分の周りの若い人からも聞いていたのだ。その時は変わった事を言う奴だと思っていたが、今朝新聞を読みながら「待てよ」と思った。

確かに私は「自公政権さよなら」を応援したい気持ちがあり、世論としてはその傾向が盛り上がってきていると思っていた。しかしこの傾向の中にジェネレーションギャップがあるかもしれない。年寄りは大分痛めつけられたので、自公政権への不満が大きくなっているだろう。しかし、若い人は政治全体に不信感を持っていて、「どっちもどっち、どうせだったら今のままで良いではないか。」と言う人が大半なのかな。思い起こせば自分も昔は目の前の快楽の追求が大切で、そのために仕事に精を出し月給やボーナスをいかに増やすかだけを考えていた。何れにせよ不要不急の新聞の政治面なんか読む気はしなかった。

現代のヤングソルジャーも行動の誘因は同じかも知れない。マスメディアへの接し方も50歳以上世代とはおのずから違うだろう。昔の自分と同じ程度の彼等から見れば小泉潤一郎と小沢一郎の違いはなんだろう?写真で見れば小泉は善人、小沢は悪人、好き嫌いで聞けば軍配は小泉という事になっても当然。ひょっとしたら事実として、こんなジェネレーションギャップは無いだろうか?あっても不思議は無いようにも思う。

今度のマスメディアによる世論調査の際、年代別政党支持率の変化を気を付けてみたいものだ。年代別の統計は発表されただろうか?麻生総理の能天気振りを嘲笑ってきたが、空気が読めないという意味で他人の事を言えた陽気ではなさそうだ。

同じような事が孫との関係にも生じているようにも思う。子供は10歳になればある程度親離れをするという。まして祖父との関係ともなるともっと微妙な変化があって当然だろう。こちらは小学校低学年の時に遊んでやった時と同じ気持ちでいるわけだから、精神年齢も進んでいる先方にしてみれば段々うざく思い始めても仕方がない。こんな所にもジェネレーションギャップが存在している可能性は大きいが、正直その事を感じたくない自分がいる。

2 件のコメント:

kiona さんのコメント...

わかります。 自分も何かの際に、 自分より少し若い世代の者と話していて、 何となく時代をバカにしたような発言をしたら受けるかなと思っていたのに、 彼らは意外にも保守的というか、 分別くさい発言の方を受け入れるんだなと思ったことがあります。

これが団塊ジュニアという世代に入る人たち全般に言えるのか、 彼らだけの持ち味かはわかりませんが、 簡単に彼らを推測した自分の浅はかさが虚しいと同時に、 それでも何となく気に食わない野郎達だなと思ったことがあります。 2ch等で外れた発言をした気分に似ています。

さらに下の世代だとまた違うんですね。 ジェネレーションギャップという言葉はジェネレーションが存在した時代の遺物だという気もします。 世代ではくくれない、 個人にもなりきれない、 分断化されたコミュニティ、 あるいは村社会の代替的なグループ化のようなものが存在するみたいなことを読んだ記憶もあります。 地に足が着いていない・・ 今の時代、 地に足がついているとはどういうことなのでしょう。

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
いつもコメントをありがとうございます。

もっと早く気づくべきだったと思いますが、自分の頭の中さえ整理できないのに、他人の考えを推し量る事は難しいですよね。
昔ある人からこんな事を聞いたのを思い出しました。「同じ言葉を喋っても、ほぼ正確に意味が通じるのは前後6歳の差まで」

何とかこのギャップを乗り越えるべく努力をしている所存なんですがね。もはやジェネレーションでもくくれないかもしれないのですね。人間はなんか寂しいような虚しいような。