2009年6月11日木曜日

1Q84(2)

自分は全くの野次馬だなとしみじみ思う。この著者の小説は一度も読んだ事がなかったし、どんな小説かと書店で手に取る事すらしなかった。ところが先日のエルサレム章受賞記念講演録を読んで感動してしまった。その上初日から売り切れの大評判という宣伝文句につられ、つい買ってしまった。

講演やしゃべりが面白いから小説も面白くなくてはいけない、という理屈は無いが今回のギャップは非常に大きい。上下2巻で千頁を超える著作であるが、自分にとってはまともな小説とは思えない。 ちょっと風変わりな書き出しだが、次第に面白くなるのだろうと期待して読み始めた。

ところが途中から訳が分からなくなる。そもそも時空を超えたところにテーマを設定しているようで、凡人の自分にはとてもついていけない。漫画かおとぎ話を読んでいるように「下らない」と思ったりもしてくる。しかし何か著者としては哲学的に現代社会の深刻な問題を提起しているのかも。

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