2025年11月29日土曜日

犬も歩けば

 昨日も行ったばかりだが今日も朝から再度成城学園前まで行かなければならなかった。昨日1種類だけで簡単な処方であっても1時間ほど掛かると言われたせいだ。そこで昨日は処方箋とお薬手帳を渡したまま帰宅してしまった。今日は天気も良いので、薬を受け取るため、成城学園前の薬局迄歩いて行ってみた。小田急線成城学園前駅はかなり大きな商業施設になっていて、三省堂書店があったので久しぶりに覗いた。思えば引っ越しで本は殆ど処分してしまったし、今のところ約半月読書は全くしていない。あと幾日経てば読書欲が湧くか、分からないまま文庫本を1冊購入してしまった。「道元 赴粥飯法」表紙の帯が気にった:日々の食事は即ち修行とあった。四文字は<ふしゃくはんぽう>と読むらしい。

どういうつもりか自分でもよく分からないが、兎に角毎日知らない街を歩き続けている感じ。先ほど帰宅する直前に祖師ヶ谷大蔵駅近くで床屋の三色看板が目に入ったので、1か月近く伸び放題だった髪の散髪をした。正に<犬も歩けば棒に当たる>譬え通り。代わりに明日の朝食の食材を買い忘れ、再度駅前まで往復する羽目に。歩くことを苦にしないように務めているので仕方ないが、認知症も大分進んでいるのかもしれぬ。

この床屋がまた面白い親父。池袋周辺だと土日の休日で昼近くともなれば、QBハウス(クイックバーバーの訳だろう)毎月行っていて1回1300円なので、待ち時間は長いが、座れば15分も掛からずに仕上げてくれたものだ。こちらの店は2代目だそうで、先代は千駄ヶ谷の床屋で修行してお客の勧めで、昭和4年にこの地で開店したそうだ。当時は家族からもタヌキやキツネの髪を切るのかと言われたとのこと。顔は剃らないと最初から言って入店したが、客用椅子は4脚で客は小生一人、最初の頭蒸しから始まり、かなりの丁寧さ。

特に電動バリカンは一切使わず、頼みもしなかったのに眉毛や耳たぶ迄きめ細かに処理してくれた。これは相当取られても仕方ないと覚悟はしたが、床屋談義は楽しかった。親父さんも「池袋からお越しの・・・」と結構気を使った応対。QBハウスだと最初に申し出ても忘れられることが多い。終わって料金も4200円と思いの外安かったし、結構な時間だったが他に客は一人も来なかった。いつ潰れても不思議は無いと思う店だったが、潰れぬうちにまた来てやろうと思った次第。

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