2025年9月11日木曜日

首相の常識

 自信をもって常識を弁えているとは言い難いかもしれぬが、85年の歳月を経てやっと少しは孔子様が仰る「矩を超えず」が少しずつ分かってきたような気がする。論語によれば「七十にして心の欲するところに従えども矩を踰えず」だから普通の人より10年以上遅れているが、分かり始めたとすれば結構なことだ。自分のことは気がつきにくいが、他人の粗はすぐに気がつく。昨日思ったのは自民党総裁選絡みのこと。真っ先に名乗りを上げた茂木氏は優秀な人のようだが、未だ弱点らしきものが聞こえてこない。

対する林芳正官房長官、学歴職歴共に茂木氏に劣るところは全く見られない。茂木氏が評価されている交渉力にしても大きな違いは無いだろう。一点気になるのは林氏が常にノーネクタイでテレビ映像に出てくること。昨日だったか一昨日だったか忘れたが、外国の大使か首脳級の人との会見(二人の背景に両国国旗がが映っていた)の時もノーネクタイだった。細かいことは気にしない方が良いかもしれぬが、小生は気になる。実際の戦いで誰が勝つせよ、総理になるのは常識的な人物であってほしいものだ。

今日の昼、木曜日恒例で紀尾井町のレストランだ「週刊文春」最新号をざっと読んできた。中でトップに取り上げられていたのがやはり総裁選。文春は小泉氏と高市氏を取り上げていたが、お二人とも常識もさることながら、首相にはまだ経験不足の感じがする。

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