自分自身相当な単細胞、単純で慌て者だ。しかしこれに輪をかけていると思うのがアメリカ大統領のトランプ氏。しかしどういう風の吹きまわしか知らぬが、アメリカ国内で絶大な権力を手中にした。そこで先ず野党民主党の勢力を徹底的に排除。合衆国であるにも関わらずアメリカ全部を共和党一色に染め上げたいようだ。実態はよく分からないが、少なくとも人口だけでも日本の倍以上の3億人以上。ましてや複雑な人種構成、歴史が浅いとは言っても300年や400年の厚みはあるだろう。そう簡単に多くの人の考え方を変えることは不可能な筈。
政治スローガンが「アメリカを再び偉大に!」ときた。日本が大間違い勘違いをした「大東亜共栄圏構想」と同じだ。若い人たちは殆ど知らないだろうが、北はオホーツク海の当時千島列島、樺太と漢字で表現されていた極寒地帯から赤道以南まで」。東は日付変更線近くから西はインドネシア辺りまでに亘る太平洋上とユーラシア大陸の広範な地域、広さで言えば現在のアメリカとカナダを合わせたくらいの広さに当たる広範な地域を勢力圏にしようと軍事作戦を展開した昔のこと。
現在トランプ政権はスケール的には遥かに大きく、地球の半分くらいを勢力圏をおけると考えているかもしれぬ。要するにどちらも相当な勘違いであることは間違いなく、正気な人は譬え共和党のトランプ政権内の要人であろうと、風呂敷の拡げ過ぎに気づいている筈だ。そりゃそうだろう、幾ら便利でも拡がり過ぎた風呂敷は手掛かりを見つけにくくなって収拾が着かなくなるに決まっている。
トランプ大統領としてもある意味必死かどうか、手掛かりを経済的にアメリカを追い上げてきている中国を槍玉にあげて叩き潰そうとしているようだ。追う側の中国は、その辺のことは十分承知のようで、これまでアメリカからの輸入に依存していた高生産性製品を徐々に自国生産に切り替える準備を進めているとのこと。例えば航空機なんか良い例だろう。しかし産業全体が高生産性に移行してしまった先進国側では自国の労働力を低生産性労働に切り替えることが難しいのは当たり前。
中国で100円で生産できていた物をアメリカで同額生産は不可能だろう。労働生産性の前提条件を無視した議論には所詮無理がある。
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