今年も残すところ2日。朝夕は東京もめっきり冷え込み大分冬らしくなってきた。改めて今年を振り返ってみたい。早朝に観たNHK・BSの「パリ・オリンピックの舞台裏」が先ず非常に興味深かった。大成功の裏にはやはり相当な準備、リハーサルの積み重ねがあったとのこと。
悔しいが、日本人にはどうしても真似が出来そうにない発想だ。ある一つの目的、ここではたった3時間半の開会式のために、物凄い人数の人が集められ、大きなグループ化なされた上で、それぞれが詳細な設計やテストをしたり、人物の動きは何度も練習、リハーサルが行われた結果があの壮大なイヴェントになったことがよく理解できた。凄いなと思ったことは幾つもあるが、1万5千人の選手を運んだ200艘近い川船は普段からセーヌ川にあったものではなかったそうだ。
全国からかき集め、同じスピードでパレードするなんてことは前代未聞。それを敢えて実行させるなんてことは、担当大臣を置いたのは良いとしても、実務を広告屋の電通に丸投げ習慣がついてしまっている日本ではとても不可能であるのは明白。首相やパリ市長よりもマクロン大統領自身が直接関与した成果の一つだろう。マクロン氏は現在不人気になって、政権運営がままならないようだが、オリンピックの成功とノートルダム寺院の復興だけは国民も評価してるのではなかろうか。
外国の話題についでに触れれば、今年はどこの国でも民主主義に疑問が生じ、政権がおかしくなった国が枚挙にいとまない。G7とかG20なんてグルーピングが果たしてどこまで持つか今後が見ものだ。民主主義を標榜する我が日本の政権も、地震に譬えれば大分揺らぎが始まっている。大きな本震がこなければいいがと心配する向きが多くて当然のこと。
取り敢えず戦争放棄国であるのに、国民に向けては緊張感を煽り続ける馬鹿の一つ覚え。具体策は皆無。せめて防火水槽や防空壕でも掘らせたらどうかね。(笑)
冗談は兎も角、曲がりなりにも自民党の金権体質に小さなメスが刺さったことは将来に向け政治変わるきっかけになるかもしれぬと、勝手に期待している。個人的には平穏な日常が続き結構な年だったとも言える。来年になったら今年以上に荷物を減らして、歩くスピードも落としてよりゆっくり余生を楽しみたいものだ。
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