自然には不思議が多い。子供の頃にもクリスマスに志賀高原の標高1400メートル付近で雪が少なく、スキーが出来なかったことがあったが、今年は夏の異常な暑さにも拘らず雪が近年稀に見る多さのようだ。炭酸ガス排出量の増大による地球温暖化とやらで北極海の氷が溶けたり、ヨーロッパアルプスの氷河が溶けて無くなるなんて情報もあるのにどういう事なんだろう。あまりムキになって考えても仕方ない。誰だって分からないだろう。
人間の社会現象だって考えれば不思議なことだらけだ。俗に言われる有識者であれば何でもないことだろうが、昔から中途半端な知識で生きてきたので、間違いだった可能性が高いことも多い。広告屋と言う因果な職業の道に入ってしまった故もあるだろうが、ある時期一生懸命やったマスコミ操作。未だに正否の判断が着きかねていることも多い。例えば、原子力発電の合意形成。当時は文化人と言われる殆どの人が手を染めていたので、こちらも安心して大いに活躍した。
もう一つは消費税導入問題。税の直間比率是正は世論が賛成するところではなかった。しかし当時大蔵省への出入りを許された弱小広告代理店の営業としては、何の疑いも持たずマスコミ工作に積極的に関わった。当時テレビ放送局は原子力発電にかなり警戒感を抱き、電事連(電気事業連合会)の資金を受け取ことは拒否していた。電事連側にすれば、そこになんとか原発の安全性、発電コスト安さをアッピールしなければならない。それが可能なら費用に糸目はつけないと言う時代だ。従って我が人生はこの2大問題で大分潤ったことは否めない。
しかし今日に至って少し冷静に考えてみた。原発の安全性や低コスト問題は既に間違っていたことがはっきりしつつある。税の直間比率問題も考えてみる必要があるだろう。例えば、現在普通の勤め人で家族3人か4人の年収500万円くらいの人は貯金に回る余裕も少ないだろう。そして消費税を年間50万円くらい支払うことになりかねない。事の善悪についての評価は未だ難しい。広告屋として最初は麦飯やこんにゃく芋の広告から始まり、米飯の普及促進など、いろいろあったが、どれも今になって考えると不思議な事ばかりだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿