2024年12月25日水曜日

常識とは

 昨夕石破首相の臨時国会終了後の記者会見をチラリと見て思った。自公政権が少数与党に転落したので思いどうりには政策実現が出来なかったが、100%の実現は出来なくても一歩でも前進できたので良かった、との趣旨だったと思う。昔誰かが「世界の常識は日本の非常識」と言ったが、それを思い出した。アメリカやイギリスのように政治形態が二分されて拮抗状態にあるなら兎も角、日本は昔から二大政党時代と言われても必ず中間政党が存在する多数政党形態だ。

にも拘らず、一党独裁国家かのような勘違いをして勝手な振る舞いをしてきたここ十数年がおかしいので、ごく常識的な政治体制が出現しただけないか。むしろ政権を支えている官僚やマスコミも含め、今後このように多党化状態が長く続くことを前提にして、発表や報道があってほしいと願いたい。特にマスコミだ、押し活か何か意味不明だが、マスコミ報道がSNSで拡散された報道に負けてしまうなんて恥ずかしいだろう。先日亡くなった読売新聞の渡辺恒雄氏を賞賛するつもりは無いが、マスコミ関係者は読者を啓蒙する誇り矜持をもって報道にあたってほしい。

それにはスポーツも良いだろうが、時代を引っ張っている報道のデジタル化技術スタッフ拡充が必要だろう。嘗て日本の全国紙はテレビの世界に進出して紙媒体の補完を成し遂げた。これは米英など先進国には見られない現象だと思う。しかしテレビの世界では商業主義が前面に出過ぎて、品質面でどうしても半分国営放送のNHKにとても及ばない。現在はスマホが日本人の知的水準や健康面にも悪い影響を与えているように思うが、テレビ放送の悪い面を受け継いでいるように感じている。

インターネットの発達で、これからは匿名性の情報が益々巷にはびこることは避けられない。その情報空間で名門の看板を背負って発信し続ける従来からのマスコミの活躍を期待したい。

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