2024年8月23日金曜日

岸田氏の後任

 自民党総裁選が報道を賑わしている。そもそも政権与党自民党が国民の信を失い、党首が次期総裁選からの撤退を表明したから起こった社会現象だ。そこにマスコミが悪乗りして、候補者を11人も仕立て上げた。仕立てられた候補者で立候補を宣言したのは小林鷹之氏一人だけ。この人についてはつい最近報道で知ったばかりで何も知らないに等しい。たまたま昨日、昼飯を食った紀尾井町のレストランで読んだ週刊文春最新号に、小泉進次郎氏と並んで取り上げられていたので読んだばかり。スキャンダル記事が売りの週刊誌のことだから余り好意的には書かれたいなかった気がする。

平たく言えば、若手議員の中で評判が良い元財務官僚の優秀な人物と言った紹介で、小泉氏に比べれば益しだろう的な書き方だったような気がする。ところが帰宅して夜観たテレビ番組BS/NTV「深層NEWS」が、何と1時間ぶち抜きの小林氏の特集番組。これには少しびっくりしたが、小林氏の立候補宣言を岸田首相が激怒した意味が分かるような気がする。岸田内閣でも経済安全保障担当、若くて有能だから要職を任せたつもりだろう。岸田氏からすれば飼い犬に等しい思いだろう。

しかし早稲田大学出身で学生時代は野球をしていた以外取柄を見つけにくい岸田氏と比べればピカピカのキャリア。それが突然後釜の候補として名乗りを上げ、気が付いて目を凝らせば多数の賛同者を従えている。譬えは悪いかもしれぬが、本能寺で就寝中に中国に向かわせたつもりの明智光秀の軍勢から夜襲された織田信長の心境に近かったかもしれぬ。しかし飼い犬たちに「好きに闘え!」と命じたのは自分。政治家の引き際は難しいものだ。

アメリカの政権交代に目を奪われて日本の政権交代をあまり注目してなかった。野党はどうにもならぬが、右寄り与党ではあるが、石破氏は右か左かがはっきりしない。比べて小林氏は明確な右。彼が勝てるかどうかは分からぬが、何れは総理になるかもしれぬ。


2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

マスコミは、「自民党の総裁が総理大臣になる」と決めてかかった騒ぎっぷりですね。
そうなのかも知れませんが..そのような番組作りをされると、野党だって..とも。
いずれにしても、アメリカと言い、日本と言い、現役の傀儡政権になって欲しくはないものです。
まっ、アメリカの事は日本国民が何と思おうと大きな世話でしょうが..日本の瓦版屋は騒ぎたがりますね、
自民党の総裁は小泉氏あたりが順当なのかも知れませんが、衆議院解散後の選挙で負けて..日本維新の会の得票次第では総理大臣に成れるかも。
維新の会の得票が伸びず、立民が票を伸ばせば連立政権..成立し、現野党から総理大臣が..かも。

その意味で私は、野田元首相に期待したいのですが..今では野党となりましたが、立憲民主党にはトラウマ感を持っている国民が多いですからねぇ。
やはり、小沢一郎氏や菅直人元首相あたりを追い払えないようでは立憲民主党も自由民主党と同じ中身ですよ

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
何時もコメントを有り難うございます。
私も自民党総裁=首相は面白くありません。
野田さんの活躍を期待する口です。