2024年7月24日水曜日

古いブログ

 今朝の朝日新聞「天声人語」を興味深く読んだ。先日発生したマイクロソフトのシステムダウン、世界中に影響が及んだこの事故に因んで書かれている。少し長くなるが引用させてもらう。引用「孔子の弟子、子貢が楚の国を旅していたときのことだ。年老いた農夫が1人で、瓶(かめ)に水をくみ、畑にまいている。ひどく労力ばかりが多く、仕事の能率が悪いのを見て、子貢は声をかけた。「水をくむならば、いい機械がありますよ」▼農夫は答えた。「私も知っている。だが、機械というものを使うと、機心が出る」。何かと機械に頼り、効率ばかりを追いかけるようになるのが「機心」である。そんなカラクリの心は不純だと農夫は言った。」引用終わり

現代「機心」と言いう言葉は無いだろうし、読み方も分からない。しかし現代人が何かと機械に頼って効率を追いかけているのは事実そのもの、小生も例に漏れない。少し反省する必要がありそうだと思って、ブログを書き始めた2009年7月のブログを読み直してみた。15年前だから殆ど記憶に無いことばかりである。なるほどと思ったのはブログの本数、7月は12本しか書いていない。中で読後感が1本あるが、これも新潮文庫上下2冊について、僅か10行に満たない簡単なもの。余ほどつまらなかったのだろう。もちろん記憶には全くない。

逆に、20日と21日、北アルプス針ノ木岳を目指し途中で断念した記録。これは写真を含めてかなり詳しく反省しながら書いている。従妹が参加していた山の会に臨時に参加、従妹は行かなかったが5人のグループでの登山。未だに記憶も相当残っているが、いろいろ学んだものだ。最近はブログ書きが一種の日課になっているが、これも少し考え直した方が良いかもしれぬ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

機心(きしん)と読みます。また意味としては
今風の解釈としては、「機を見て活動しようと思う心。また、たくらみのある心。」、です。

何を以って「天声人語」がこのような文を書いたのか理解しかねたので探してみました。
「荘子」外篇・天地第十二に出てくる「機心」がそれであろうと考えました。
https://norikoe.net/archives/8177
すなわち
便利な機械を使って楽をしよう、得をしようという気持ち(機心)によって、純白の心が失われると、道を踏み外してしまうよ、という意味。
..だそうですが。

いずれにしても、この内容を以ってシステムダウンに結び付けるのは、酷い解釈だなあと考えました

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもご教示を頂きありがとうございます。
個人的にはあまり機械に頼りたくない方なので、ある程度納得しています。