昨日の報道で不思議に思ったことがある。朝日新聞見出しには「防衛省、218人処分 特定秘密を違法運用、自衛隊113人 海自で常態化、トップ辞任」と長い文章で記され、ご丁寧に社説にも「自衛隊大量処分 何のための特定秘密か」と記されている。先ず処分の内容は次の通り。◆特定秘密漏洩(ろうえい)など 115人 ◆潜水手当の不正受給 74人 ◆不正喫食 22人 ◆パワハラ 3人 ◆指揮監督義務違反 6人項目的には以上だが、項目間の関連性が無いように見える。表だけ読んでいる分には批判的にも読めるが、よくよく読むと実情には已むを得ざるところもあり、同情的にも読めてくる。
処分を受けたのは大臣から始まり官僚トップの事務次官や武官トップ幕僚長、陸海空情報と何れもトップ。中で辞任したのは海上自衛隊トップだけだが、戦時体制下にないとはいえ、トップがこれだけ多数処分されたのでは、世界第7位とされる戦闘集団、日本自衛隊も形無しだ。特に今年度から5年掛けて防衛費は40数兆円と急速に拡大し、数年後にはアメリカが希望する通り対GDP比で2パーセントに達するとされている中でのことだ。
大衆化社会では多数を擁する民主主義が少数意見を専制下に置くためにもう誰も異を唱えられずにいるが、ボケ老人一人であっても自衛隊の在り方延いては日本の政治体制を根本から見直すべき、と声高に叫びたい。もっと分かりやすく言えば、防衛費以外に税金をつぎ込む必要がある場所は他にあるだろう。そのためには政権交代が必要だが、日が暮れて道遠しであることは間違いない。
2 件のコメント:
潜水手当の不正受給で処分は気の毒だと思います。
不正受給したいのならば、むしろ単価を上げるべきではないでしょうか。
特定秘密漏洩とは、セキュリテイに甘い日本の自衛隊をペンタゴンにアクセスさせないようにするためのアメリカの差し金だと見ました。これをする為の、今回の大量処分でしょう。その他は目隠しなのでは
呑兵衛あなさん
何時もコメントを有り難うございます。
私も今回の処分の意味が解りかねています。
アメリカ軍との関係もありそうですが、何かからの目くらましの意味はありそうですね。
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