2024年6月10日月曜日

選挙の光景

 東京都知事選の告示日が10日後の今月20日に迫っている。現職小池氏が立候補するのかしないのかはどうでもいいが、最近テレビで報道される外国の選挙光景を観て感じることがある。テレビがどこまで実態に迫っているかは分からないが、イギリスなんかでは候補者と市民の距離が非常に近いように見える。かの国でも選挙カーは当然使われているが、首相候補者は大型バスで会場に到着すると、待ち受ける支持者と握手できる程近くに接近している。

乗車している選挙カーにはスピーカーが乗せられているようには見ええない。もしかすると、小型自動車に馬鹿でかいスピーカーを載せて怒鳴りまくる選挙光景は日本独特のものかもしれぬ。どこの国でも選挙で候補者は、当選後実施したい政策をより多くの人に訴えたいだろうと想像する。そのための演説会だったり、或いは日本ではあまり行われないが、候補者同士の討論会、記者会見だと思う。欧米では選挙での政権交代が頻繁に行われ、現に進行中のヨーロッパ議会選挙では事の善悪は知らぬが、かなりの変化が予想されている。

日本は政治と金の問題だけで話題が沸騰して、自公にやや不利な状況が生じつつあるように見受けられるものの、政権がひっくり返るには程遠いと思わざるを得ない。これが何に起因するかは解析が非常に難しそうだ。一つには選挙制度もあるだろう。例えば選挙に参加可能な年齢の問題、わが国では議論の対象になったことも無いが、予備選のこと。候補者資格が世襲される日本の風土。こんなことは選挙制度だけでなく税法とも関係すると思うが、替えようと思えば簡単だ。上げていくと多々あるが、国民に刷新の意思があるかどうか聞く必要がある。

ヨーロッパ議会選挙では投票権が14歳まで引き下げられたと聞くが、びっくりするしかない。当然社会教育問題にも関係するだろう。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

関心を持ち検索してみました。
すると、「選挙カー」と称する「街宣車」「広告宣伝車」の類で選挙活動を行うのは簡単に言えば日本だけとのことです。
他に、タイとかの一部のアジアや、アフリカの一部が使うようですが、無いと言ったほうが良いらしいです。
アメリカやイギリスでは「選挙カー」は無く、個別訪問なのだそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/us-election/presidential-election/2020/basic/system/system_06.html
https://www3.nhk.or.jp/news/special/brexit/features/features_05.html
https://www.alterna.co.jp/43013/
https://rocketnews24.com/2023/04/18/1835470/
ある意味で「選挙カー」は効率的なのかも知れませんが..誰がはじめたんでしょうね。
Googleの生成AI Geminiに聞いてました。
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日本の選挙カーの歴史は意外と古く、1920年代に遡ります。当時はまだトラックやバスが普及しておらず、候補者が荷車や馬車にスピーカーを載せて街宣を行うのが一般的でした。その後、1950年代に入るとトラックが普及し、選挙カーもトラックベースのものへと変化していきます。

しかし、「選挙カー」という呼称が定着したのは1960年代とされています。当時はまだオープンカーも多く、候補者や支持者が立ち乗りで演説を行うこともありました。その後、徐々に現在の enclosed 型の選挙カーへと変化していきました。

ですので、具体的な年数を特定するのは難しいのですが、1920年代にルーツを持つ選挙カーが、1960年代に「選挙カー」と呼ばれるようになったと言えます。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもご教示有難うございます。
このところイギリスの選挙報道をテレビで観て、いろんなことが分かってきました。
BBC(イギリスの放送局)は有権者が現在何に一番関心があるかを調査して、因みに現在は住宅価格の高騰のようですが、これをそれぞれ党首に対面でぶつけて対応策を引き出そうとしています。
こういった冷静な見方が日本のマスコミにあればと思います。