2024年3月27日水曜日

先祖のこと

 5年ほど前だったと思うが、高校の同期会が長野県蓼科山麓で開かれ、ゴルフに参加しない友人と二人で、夜の宴会だけ参加した時だったと思う。その際友人に誘われ尖遺跡を見学した。特に古代史に興味があった訳でもないので詳しくは覚えていない。急にこんなことを思い出したのは、最近そんな時代より少し近代に近くなった時代の情報で少し気になったことがあったからだ。番組名も記憶にないNHKのテレビを観てた時である。いきなり「倭の五王」と言う言葉が飛び出しきた。

大和奈良時代より前になるようだが、日本は韓半島と大分深い関わりがあって、文字の他に製鉄技術も導入されて、戦争なんかもしていたとのこと。小生にすれば当に神話の時代だから俄には信じ難いものもあるが、中国の「宋書倭国伝」にはっきりと名前が特定されている。倭の国王は「讃」「珍」「済」「興」「武」の5名。「在位期間は少し曖昧でも年代は400年代と特定。

「讃」は奈良地方に古墳が残る仁徳天皇、反正天皇、履中天皇のいずれかなどと妙に真実味があることを知らされた。昔から有名な「魏志倭人伝」に出てくる「卑弥呼」は180年代のことようなので、それと比較すれば大分新しい情報だ。

小生奈良市で誕生してるので、奈良に少し興味があっても、奈良時代については何も知らないに等しい。知ってることは聖徳太子の名前や東大寺の大仏さん程度だ。天皇の名前は平安時代以降にならないと知らなかったのに、急に奈良時代前の名前が出てきたので驚いた次第。生まれたのは皇紀2600年なんて言葉は子供時代から知ってるが、意味を考えたこともなかった。

しかし今更ながらではあるが、日本の皇室は本当に2684年の歴史が存在して、現天皇が第126代に当たるこの事実。おそらく現存する世界最古の血統に違いあるまい。血統がどう引き継がれたかを、今回の倭の五王のように学者が調べて解説してくれることは意味がある。しかし学識に乏しい素人が男系男子万世一系だとか、北朝とか南朝とか、取り沙汰するから将来問題でややこしくなる。いくら偉いと言ってもたかが公僕の政治家や無学者のマスコミが大騒ぎすることは無用。もっと素直に受け止めれば良いではないか。

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