2024年2月18日日曜日

この世に満足

 この歳になると加齢による脳の軟化というかボケも激しくなる。しかし考えようでは、記憶が曖昧になることはそう悪いことではないと思い始めている。昨夜の高校同期生との懇談で、一人の友人が男性と女性では女性の方が昔のことをよく記憶していると言っていた。本当にそう言えるかどうか少し疑っているが、こちらは独居老人、残る参加者全員がご夫婦健在だからそうも言えるのだろう。真偽のほどは別にして、夫婦間で昔話をするのが羨ましい。

別の友人曰く「もう我々には残された時間が少ない。故に自分は今読書に励んでいる。」残された時間が少ないことは同意できるが、なぜ読書に励むのか?ミーティング最後の時間だったので訊かなかったが、これもちょっと不思議に思った。同期だから残された時間が少ないことは皆同じ。彼は読書が人生をより豊かにするだろうが、小生には殆ど理解不能。1日24時間、健康オタクの小生には三度の飯と安眠が第一かもしれぬ。閻魔様と知恵比べは適うまい。よって知恵は二の次三の次以下だ。

三度の飯を美味く食うためには丈夫の歯が必須の条件、これが現在標準値以下。早いとここれを治したい。過去の思いも既に曖昧、将来の夢はとっくに儚く消えている。今朝のNHK早朝の番組「林家正蔵の演芸図鑑」は楽しかった。特に一番に登場した林家正楽さんの紙切りの技、司会正蔵が「まさに天才」と褒めていたが全く同感だ。つい先日の1月21日に亡くなられたそうだが、天才には全く同感だ。収録がいつだったか分からないし、享年は76歳だったとのこと。

きっとご本人はこの世の人生を満足して、閻魔様の前で人間国宝とも言える芸を披露していることだろう。心からご冥福を祈る。合掌

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