2024年1月13日土曜日

腹の立つこと

 亡き家内の口癖が「諦めが肝心」だった。、誰にも悔しい思いはあるだろうが、腹を立て得なことは何も無いと思うよう心がけている。世の中にはままならぬことは山ほどあるだろうが、腹を立てるということは複雑な精神作用があって健康面では自分を傷つけることが多いと思う。小生ごときボケ老人が同列で論じて申し訳ないが、田中角栄氏の晩年を思うと怒りが如何に身体に悪いかが分かる気がする。盟友であったアメリカに裏切られ、最も信頼していた子分衆にも裏切られて、怒りの余り脳梗塞に倒れてしまったではないか。

脳神経の働きについては専門家でないのでそれこそよく分からないが、怒りの余り体調を崩す人のことはよく聞くものだ。人間は感情の発達した動物だそうだが、小生もどちらかと言えば知恵より感情が先立つ口だ。子供の頃から燥ぐのが好きで、喧嘩もよくしたものだ。この歳になって性格を変えるのは難しいだろうが、最近は極力怒りを抑えるように努力はしてるつもりだ。昨日も地下鉄の中でふざけまわる中学生の一団を見て、昔だったらきっと何かしただろうと腹の中で思いながらじっと観るだけにした。彼らも段々気がついたのだろう、次第に騒ぎが収まっていった。

もちろん、腹が立つ対象の筆頭は己自身だから、自分に対しても寛容であることが最も大切なことだ。知恵が回らない、身体が動かないことにいちいち腹を立てていたら切りがない。てなことで自分にも寛容になりつつある。しかしバカにつける薬は開発可能かも知れぬが、立腹を抑える妙薬が無いのも事実で困ったことだ。今日一番腹が立つのは、二年越しであれほど大騒ぎをしてきた自民党の政治資金問題、検察が鼠を数匹お縄にした今の段階で幕引きを宣言したらしきこと。

アメリカも韓国や台湾の政情も不安定な折から、比較的落ち着いていた日本まで政治的混乱が続くのを見かねて、いい加減にしろとちょっかい出したかと勘ぐってしまった。日本の若者も見くびられたものだ。青年よ大志を抱けと激励したい。センター試験の日としては珍しく交通の困難が無さそうな一日。我が家にも高校受験を控えた孫がいる。センター試験は先の話、現段階での志望先など詳しい事情は聞いていないが、何にしても慌てる必要は無い。上田の田舎から東大に進んだ君の曽祖父は、中学受験に2回落第3年目にやっと上田中学に入学できたことを知ってほしい。

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