2024年1月5日金曜日

同じ穴の狢

 昨日のタイトルに「御用始め」と書いて常連の読者から「これは戦前の天皇制時代名残の言い回しで、現代は仕事始めと書くべきと教えて頂いた。」この歳になると正しい日本語が使えず困ったことだ。似たようなこと書くようだが、昨夜たまたまテレビ(BSフジ「プライムニュース」で岸田首相と山口公明党代表がそれぞれ出演してフジの記者との会見するのを観た。岸田首相が能地方の地震の寄る大災害で救援が遅々して進まない中、呑気にテレビなんぞに出演するのもどうかと思うが、首相の言葉遣いの怪しさが気になってならぬ。

即ち、政府としてはお金は十分手当ができた故、何とかなるだろう。みたいな口ぶり、これが救援活動の陣頭指揮を取るべき台詞かと唖然とするばかりだ。被災者や救援活動に当たっている人々は寒さや飢えに震えていてテレビなんか見てる余裕がないから良いかも知れぬが、首相の台詞を知ったらなんと思うだろう。小生もそうかも知れぬが、具体的状況は何も知らぬくせに良くも知ったようなことを言うものだと思う。またそれに相槌を打つ共演者たち。一人はテレビ局の反町理氏、もう一人がご存知自民党広報担当のような政治ジャーナリストの田崎史郎氏。

前者はやや後ろめたさを感じてるのだろう、言葉遣いが妙に力んで、現在の被災地支援対策の遅れや、自民党の政治資金問題を追求するかのように振る舞うが、どうして言い訳を引き出してしまい、結局そうですかと納得してしまう素人芸の浅さばかりが目についてしまう。要するに余りに現実離れした内閣の広報番組だ。更にその後にでてきたのが公明党の山口代表。氏が数日前「自民党と同じ穴の狢(ムジナ)に思われたくない。」と名台詞を吐いた。反町氏も早速「だったら、連立解消されたらどうですか?」と質問をぶつけたまでは上等だが、こっちも公明党の連立を解消できぬ言い訳をたっぷり聞かされるはめに。

当然ではあろう。公明党には派閥は無いし、資金集めパーティーも行わない。しかし公明党の母体である創価学会の寄り合いや資金集めは一般庶民の想像を遥かに超えてる筈。とてもじゃないが、統一教会の悪口なぞ言えたものじゃないだろう。その上、宗教団体には無税の特権があり、詳しくは知らぬが、都内の四谷三丁目から信濃町にかけて、まるで城郭の如く多くのビルをおっ建ててしまった。公明党が国交大臣を手放さない理由が分かる気がする。

番組を丸々は観てないが、昨夜の出演者は狢のオンパレードだった。

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