2023年10月11日水曜日

平和ボケ

 7日以降、海外の放送局はイスラエルの事件を大々的に報道し続けているが、日本のテレビは意外と大きく取り上げていないのが不思議だ。まさか小さい国の小さな事件だとは思っていないだろう。イスラエルで知っていることは大使館が麹町にあること。すぐ近くの事務所に何年か通っていたのでよく知っている。もう一つは小説によく出てくるモサドなる特殊部隊、この組織はアメリカのCIAにも匹敵するような印象を持っていたが、今回数千人の戦闘員の国境?を超えて侵入を許してしまったことは予想外だった。

でも侵入した戦闘員1500人(侵入者の何割だろうか?)を殺したと正式発表があったので、ハマス側も相当なダメージだろう。ウクライナの戦争も未だ終わりそうもないし、イスラエルの戦争も数週間で収まりそうには思えない。アメリカが国務大臣を即イスラエルに送り込み、航空母艦を派遣するくらいだから近隣諸国の関わり合いが気にもなる。

ガラリと変わって身の回りを考えれば、日本は平和で気楽なものだ。生活が苦しくなりつつあることなどは、地中海・カスピ海・黒海周辺国の人たちを思えばマシと思うべきかもしれぬ。銀行間の情報にやり取りに不具合が発生なんてことは毎度のことで特に驚かない。しかも政府は、日本の物価高を克服すべきことが、政策の1丁目1番地とお考えのようで、また得意の1手、現金バラマキまで検討しているとのこと。実現しても年金を月に20万円ほど頂戴しているから対象になることは無いと思うが、安直な思考は感心できない。

余計なことかもしれぬが、日本が今最も真剣に考えるべきことは教育が余りに貧困になりすぎてることだ。貧困と書いても量の問題ではない。戦後教育制度が変わり、中学校までは義務教育だから国が責任を持ち、今や高校進学率も95%を超え、大学卒業する人も50%は超えている。当然大学数も多い。友人が教えてくれたが日本に大学が820校あるそうだ。つい先日、地元池袋のふくろ祭りのよさこい踊りに参加した法政大学と早稲田大学の皆さんを観ながら「元気は良いけどお勉強はどうなってるのかぁ?」と少し気になった。

それと気になるのが授業料の高さ。国立大学でさえ安いとされる文系学部でも月5万円は必要らしい。私学となると、年間100万円を超えるのが当たり前。奨学金問題、アルバイトの問題等いろいろあるが、経済格差が教育に反映される弊害は多い。何とかならぬか。

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