2023年10月3日火曜日

ノーベル賞

 秋になるとスポーツに限らず様々賞が発表される。ノーベル賞は最たるものかもしれぬ。 今年のノーベル生理学医学賞決定の第1報を聞いたのは昨日か一昨日かは忘れたが、そのうちの一人がハンガリー人の女性で、対象研究がコロナワクチンで有名になったmRNAワクチンの発見と聞いて、アカデミー賞も随分安っぽくなったなと思ったりしたものだ。ところが今朝の新聞報道を読み足して、改めて己の無知とバカさ加減が嫌になっている。

昔からノーベル賞はぽっと出の発明や発見には与えられず、最低でも10年以上の検証の後に受賞対象の選考に上ると思っていたからだ。mRNAワクチンは新型コロナパンデミックで世に出たのだから、10年以上前に発見されたとは思えない。だから素人は困る。受賞されたカタリン・カリコ博士(68才)嘗て日本にも来られて講演もされている。現在はビオンテック社上級副社長でもあり、知る人ぞ知る著名な科学者とのこと。

既に日本人として同じノーベル賞を授与された山中伸弥博士もカリコ博士の研究結果に触発された意味もあるらしい。カリコ博士も論文を発表した当初は、これで電話が鳴り止まなくなるだろうなんて言われたこともあったようだが、実際は電話は掛かってこなかったし、研究が評価されることもなく、資金的にも困難な数十年を経験されている。朝日新聞によれば今回は「受賞は考えてもみなかった」と喜びを語り新たな発見に必要なことを「長く味気のない期間にたえる楽天性と自信なのです」と付け加えたそうだ。

自身を持てることは残念ながら何もない。しかし過去に拘らず明日を目指して生きる楽天性だったら俺でも何とかなりそうだ。

序にハンガリーという国について何も知らないので、少し調べてみた。EUに属する小国で、EUのロシア制裁とウクライナ支援に反対してる少し変わった国らしいと思ったからだ。なんとなく山椒は小粒でピリリと辛い>を思わせる。先に引用したカリコ博士の発言も同じハンガリー系カナダ人の生理学者ハンス・セリエ氏の影響によるものらしい。

日本人は大国が好きだが、小国を侮ってはいけないようだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

ひねくれ者の私としては、あの出来事も懐疑心しかありません。
COVID-19ワクチンは、mRNAワクチン以外にも中国製・ロシア製、西側が作った物でもイギリス製が有名です。また、他のアメリカ製もあります。
なぜ、mRNAワクチンだけが賞を貰うのでしょうか。
あれは、バイデン大統領の差し金に違いないと思います。
バイデン氏は、トランプ氏と大統領選挙の際にmRNAワクチン(ファイザー)の接種を大声で勧めていました。片やトランプ氏はワクチン不要派でした。
それが関係有るかは知る由もありませんが、いずれにしてもバイデン氏が勝利して大統領となり、mRNAワクチンはアメリカのみに留まらず世界で使われたようです。
今ここで、mRNAワクチンの研究者がノーベル賞ということは、その普及に務めたバイデン氏も先見の明があったという目で見られるということです。反対派のトランプ氏よりは、バイデン氏の方が賢いということです。
簡単に言えば、バイデン氏は大統領の地位を利用して画策したという、よくある話と見ています。

話は違いますが、↓だそうでよ。
>ワクチン開発、日本人が一役 mRNAの要「キャップ」―故古市氏が半世紀前に発見・ノーベル賞:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023100200977&g=soc
日本のマスコミというのは、どうしても「実は日本人が..」という自慢話をしたくてしたくて仕方が無いんですね

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
裏事情は知りませんが、カリコ博士は偉いと思いました。