2023年3月5日日曜日

政治家の資質

 国によっては多少の違いがあるかもしれぬが世の中にはいろんな職業があるものだ。食料や物ををつくる人、売る人、運ぶ人が中心ではあるが、他に教育に携わる人、芸術家とされる人、虚業とされる芸人や宣伝屋。まさかその宣伝屋になろうとは、小さい頃には全く思ってもみなかったことはさておいて、もう一つの範疇に役人がある。父がそうだったが、更に細かく考えると警察、消防、刑務所の刑務官なんかがあるし、自衛官も同じ範疇だったかもしれぬ。しかし現在では、自衛官は昔の軍人のつもりでいるようにも見えたりしてよく分からない。

そして最後に真打ちとは言えぬが、報酬があるから職業とも言えるのが政治家だ。彼らが社会秩序を形成するのが現在の国家。つい150年ほど前までは武士階級があって、社会の秩序維持を担った。彼らは殿様の奉公人として殿様からの報酬で生計を立てていた。その殿様が明治維新とやらで居なくなってしまったので、失業して生計のための手段を庶民同様に求めざるを得なかった。しかし武士は特殊な教育を受けていたので倫理観が強く商売には向かなかったと伝えられている。どのくらいの割合か分からぬが、寺子屋なる教育機関に携わった武士も多かろう。

武士が転じて政治家になってくれれば良かったと思うこの頃だが、教育ある武士が政治家になった例はあまり無いかもしれぬと勝手に思っている。確かに明治維新以降憲法が制定された明治22年頃までは社会における武士の活躍は著しかったと思うが、四民平等の世の中になると、日本社会から武士の影は徐々に薄くなり、2回めの世界大戦で大敗を喫した結果、日本から武士が培った文化はほとんど全滅状態になったと言っても過言ではないだろう。雑駁な知識だけでつまらぬことを書いたが、封建時代日本社会にあった倫理観は武士階級に由来するので、残念ながら昨今では影が薄い。

役人や教職員にはせめてと思うが、教職員は戦後の早い時代に社会主義が浸透してしまったし、最近ではお役人も社会の秩序より個人の権利行使が先にくるようだ。ましてや選挙で選ばれた政治家になるともう目茶苦茶、国会議員に選ばれながら1度も議会に出席しない者まで現れている。ご存知NHK党のガーシーなる人物。こいつの話題が報道される度に、まさかこいつに議員報酬が支払われてないだろうな、と思いたいが、現実は異なる可能性が高い。維新の会の中条きよしにしても、なんでこんな奴が国会議員になってしまうのか不思議でならない。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

政治家に限らず、向き・不向きというのはあるんでしょうね。
でも、何に限らず「人の為」と「自分の為」に2分されると思います。
「自分の為」とは単純に言えば金儲けだと思います。
農業のような第一次産業に従事する者でも、第三次産業に従事する者でも、他人ファーストと自己中がいると思います。
政治家だって、後藤新平のように私財を擲つ人もいるのですから、政治家だからといって自己中・金儲けではないのでしょう。
しかし、最近の政治家は何をしたいんでしょうね~

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
取止めもなく書いてしまいましたが、書きたかったことは貴兄が書いて下さいました。
改めてお礼申し上げます。