2023年2月24日金曜日

舶来品

 つい先日のブログで買い物について書いたら、頻繁にコメントを寄せて頂いている読者から小生の悪い癖、<安物買いの銭失い>について注意を受けてしまった。確かにご指摘の通りで、子供時代から高級品を買ったり身につける習慣が無い。若い頃の高級品と言えば腕時計だが、舶来の腕時計を買ったことは無いし、自動車なんかも所謂<外車>には興味がなかった。ウイスキーなんかもジョニ黒とトリスの差がよくわからないのが正直なところ。例外を忘れていた。1961年父が世界一周の土産に買ってくれたスイスで買った毛糸の靴下とモンブランの万年筆は相当長く使い続けた。

世間一般でも、一時大流行していたアメリカ製のバカでかい乗用車はすっかり影を潜めてもう久しい。高級志向が薄いので、日常的に国産品愛用となるが、若い時と異なり最近の国産品は外国で生産されているものが圧倒的に多い。殆どがアジアの国々だ。しかしよくよく考えると、食料品でも純国産の鶏卵、畜肉やお米なんかでも使用されている肥料や飼料の原産地は外国になるだろう。統計的に換算してみると、日本の食料自給率は40%スレスレらしいから、いくら舶来嫌いでも外国依存は避けられない。

叔父が日本郵船で船に乗っていたり、友人が税関職員だったりしたこともあって一時は貿易に関心を持った時代もあったが最近は全く無関心になっていた。しかし今日国会で新しい日銀総裁になる人物の公聴会があるそうだが、貿易となるとお金のやり取りが必要で、必然日本の通貨「円」の評価が問題となってきて、結果的には我が暮らしにも大きんな影響が出るらしい。この辺の話になると詳しく解説できる人、してくれるジャーナリストは少ない。

たまたま昨日、朝日新聞OBのジャーナリスト山田厚史氏と経済学者の金子勝氏の対談をネットで観た。内容的には十分理解できていないが、貿易が最近輸入超過になってきつつあることが結構憂慮すべきらしい。憂慮すると言っても先は長いだろうから、年寄の心配は無用かもしれぬが、若い人には重要なことかもしれぬ。結論的にはアベノミクスの失敗のつけを国民が背負う話だった。悪政の責任追及無しでいつものパターンだから驚かないが。

もう身の回りと関係の薄い事柄にはあまり関心を持たずにのんびり生きたいと思ってはいても、つい海の向こうの国々にまで思いが及ぶのも容易なことではない。

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