2023年1月27日金曜日

隣の芝生

 ここ数日東京も結構な寒さが続いている。又風邪をひいては困るので、光熱費を気にするのはやめて、家にいる限り暖房をフルに活用している。問題は何時間くらい外出できるかだが、この寒さで頑張っても3時間か4時間。布団に潜り込んで寝ているのが7時間からどんなに頑張っても8時間、1日の半分は家に居るのでその間ガス暖房と電気暖房のどちらか、或いは両方使用してるので来月末の請求書を見るのが怖い。

人間は勝手なことばかり考えるので、寒いところに居れば温かい場所が恋しくなるし、暑くなれば涼しい場所に移住したくなる。気候だけではなく、人間関係にしても同じこと。昨日の朝日新聞デジタルで読んだ記事に、都会の煩わしさを嫌って田舎に移住した若い人の投稿があった。<退職し東京から限界集落へ「移住失敗、もう限界」 一家の絶望と希望>と見出しがついている。住みにくい東京を離れて四国の人口約100人の限界集落に移住したご夫婦と3人のお子さん。最初は地域社会が挙げて歓迎してくれたので双方大満足だったようだ。

しかし社会に積極的に参加しようと応募した「地域おこし協力隊」に参加したことから歯車が狂い始める。一旦狂い始めると狭い社会では却って反応が早い。結果「もう限界」となったストーリーだ。何が言いたいかと言えば、「隣の芝生は青い」で理想郷に見えるところでも、夜の中本当の理想郷なんて場所は無い。これは小学低学年時代に観た「青い鳥」の芝居そのもの。いくら探し歩いても我が家に優る理想郷は見つからない。要するに「欲をかいてはいけません」を心に命じて残り少ない人生を歩むしか無い。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

最近は政府が「東京を離れて移住しましょう」作戦をしているようですね。
その話題は以前よりあり、田舎に行って楽しい人生的なテレビ番組は有りました。
また、迎える側の行政もメリットを用意してウェルカムでした。
東京だろうと田舎だろうと、人間の精神構造に大差はないと思うのですが...移住したがる人達はそうではないようです。
テレビ番組を鵜呑みにして、地元の人たちが呉れる農作物ナンゾを有難く頂戴して御返しをしないでいたら..或る日、地元の人達にスカンを喰らったという話題はよく聞きます。やはり、ギブテクが常識なわけですが、移住を目指す人達にとっては「親切なはずの田舎の人達が..」ということになるようです。

まあ、公園デビュする幼稚園ママもそうですが、新参者というのはドキドキものでしょうね。
ましてや、見知らぬ土地て初めての人達の風習に慣れるということは、とんでもないエネルギーが必要だと思います。
「地域おこし協力隊」なんてのは、向かえる地元民にしてみれば、半分は村役場の職員に対する接し方に近いと思いますよ。
当地に暮らしだして10年が過ぎますが、偶には昔の仕事仲間とバカを言いながら痛飲したいものだと思うこの頃です。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも貴重なコメントをありがとうございます。
私には初耳でしたが、世の中全てが丸くはなかなかうまく行きませんようです。
ボロ屋で不自由がも多いですが、これからは住めば都と思うようにします。