2022年10月7日金曜日

塵も積もれば

 歳をとったからだろうか、一昨日からの寒さが体に応えて急に冬支度になってしまった。久しぶりに風呂に入ってゆっくり温まったりもしたが、何ヶ月ぶりのことになる。外は寒いし家にいても大して面白くないことが多い昨今だが、昨日は珍しく心がほのぼのするようなことがあった。年初から詐欺被害や家の手入れなどで出銭が多く、手元がだんだん不如意になり始めているので、僅かばかりだが毎月掛けてきた<小規模企業共済>(零細事業経営者のための保険)を解約することを決心。

これを運営している中小機構に以前勤務していた次女と相談。結果手続きが面倒だと思うから直接相談するようにアドバイスを貰った。最近はどこに電話をしても繋がりにくい上に自動音声ガイダンスでイライラするのが常なので最初気が重かったが、事前にホームページで確認すると、午後4時台が比較的空いてるとのことなのでその時間に電話をした。するとたしかに比較的短時間で繋がったし、対応してくれた職員か派遣の社員か知らないが対応が極めて親切丁寧でびっくりしたくらい。

この制度の手続は基本的には預金口座のある銀行を通じて行うもので、その窓口の対応がコロナ禍以降かもしれぬが特に酷くなった気がしている。年初に詐欺被害にあった時、口座の閉鎖や新規開設などで何回か窓口を訪問したが、最初知らずに突然行った時の対応の悪さ、予約制度が当たり前になっていた事を知らなかったこちらが悪いのだろうが、客扱いしない態度、これもよく考えれば客と思われなくて当然かも知れぬが、はっきり言えば不愉快だった。昨日も当初は、共済解約のためにまた何回かあの銀行に行かねばならぬかと思っただけでも気が重かった。

ところが昨日の共済相談窓口との電話は正反対で、解約手続きの話なのにこちらへ感謝の気持がひしひしと伝わってきた。話を聞くとどうも手続きは中小機構から送られてくる書類を返送するだけで完了するらしく、あの小生意気な銀行窓口に行かずに済みそうな気配。これが何より有り難い。ここ10年くらいは2ヶ月一度振り込まれる年金だけが楽しみだったが、年内に人生で最後になるだろうが、ささやかなボーナスが貰えそうな気分だ。

0 件のコメント: