2022年9月22日木曜日

能力の問題

 まさか第3次世界大戦にまで発展するとは思いたくないが、ロシアのプーチン大統領は強気の姿勢を崩さない。しかしどう考えても多勢に無勢、衆寡敵せずだから戦争で勝てる見込みはなさそうだ。先の大戦の日本やドイツ、イタリアのようにならぬよう願いたい。ただ現在のロシアは嘗ての三国同盟国家の専制主義とは大分異なり、未だ一応民主主義政策を取っているようなので、国内の戦争反対勢力がどこかで勢いを増せば良いのだが。何れにしても希望的観測で、戦争のことなど何も分からない。

己の寿命も残り少ないのに、世の中が分からないことだらけで困ったものだ。世間のことは別にして、昨日から自分の能力について考えている。囲碁が一向に強くならないこと、物忘れが益々激しいこと等、昔からの疑問に加えて昨日地下鉄の中で思い付いた。昔から電車の中では広告を読むか、乗り合わせた他人を見渡して観察する悪い癖がある。昨日もそんなに混んでいない電車中で見回すと、年令や性別に関わらず殆どの人がスマホを観ている。中にはスマホを2台持っている人が数人いたが、これがどんな意味であるか聞きたいが、未だ誰にも聞いたことがない。

子供の頃から注意散漫な性格で、学校の授業でさえ集中出来なかったくらいだから、得体の知れない大勢の中でしたいことに集中してる人を見るといつも不思議に思ってしまう。普段静かな自室でパソコンに向かってブログ書きの時でも、打ち間違いが頻発するのに、スマホを片手で器用に操って何やら書き込む人を見ると本当に羨ましい。何をしても不器用なこと、これも悩みのタネの一つだ。余りに不器用なので以下のことは伝説に過ぎぬのでと、信用していないことがある。

お札の顔になったことさえある、聖徳太子のことだ。彼は実在したとも言われているが、馬小屋で生まれたとされること自体、はなから嘘っぽい。まして皇太子時代誰かの摂政を努めて、訴人7人からの訴えを同時に聞いて聞き分けた、なんて嘘にも程があるだろうと思っている。しかし考えてみると、7つの音を聞き分ける能力は大したことではないかもしれぬ。音楽家、特にオーケストラの指揮者になれば、数十人の楽団員の音を実際に聴き分けているし、音楽を聞きながら仕事をする人、本を読みながら音楽をする人なんかザラに存在している。唯自分には真似ができないだけだ。

一事に集中もできず、かと言って二つのことも同時に出来ない自分が実に情けない。外見的には人並みの耳目鼻手指などは授かっているが、ここから受け止めた信号を処理する脳が大分普通の人に比べると劣っているのかもしれぬ。人工知能開発をテーマにしたSF小説を読んでいる最中なのでつい思ってしまった。

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