2022年7月6日水曜日

インフラの事故

 もうそろそろ携帯電話をDocomoからAUに変更して1年近くになると思うが、先週土曜日AUで大きな通信障害が発生、4日目の昨日夕方やっと復旧したとのこと。電話をかける用事は滅多にないし、かかってくる電話に碌なものはないから不便は感じずに済んでいる。広告屋に勤務していた現役時代にKDDに出入りしたことがあった。当時は「ゼロゼロワンダフル」全盛時代で、未だ国際通信が主体。官僚的でガチガチの本社筋NTTより開放的、庶民的で親しみを感じたものだ。

しかし、分社化が徹底してくると本社とも対抗せざるを得なくなる。話が飛躍するが、嘗ての電電公社は現在、どこが本社で何をしてるかよく分からない。勝手に推察すれば、全国に張り巡らされている電線と電柱の管理がメイン業務かも知れぬ。何れにしても、現在通信の主役は携帯電話。そこで雌雄を争っているのがDocomoとAUなんだろう。今回の事故でAUの被害台数が約4千万台に及んだそうだから、Docomoで同じ事故が発生すればそれ以上にはなるだろう。

事故の原因は不具合が発生したルーターの交換をしている15分くらいの間に、近隣のルーターに負荷が掛りすぎて、そこからの連鎖で日本中のルーターが全部落ちてしまったような説明になっている。素人だから分からないが、この説明に完全には納得できない。KDDIが如何に危機管理に甘かろうと、バックアップ体制とかまさかの事態での部分的切り離し措置の体制が無かったとは思えない。日本は国土が狭くて居住者が密集してるので通信環境や電力供給や水の供給環境を整えやすいメリットがある。

鉄道も似たようなことかも知れぬ。これらのインフラをコントロールしているのは現代は全てコンピューター。これらの中央制御機能がどのように配置されているかは勿論知らない。昨夜BS・TBS「報道1930」で<ニッポンを襲った“電力危機”露呈した弱点とは>なる番組をなんとなく観ていた。大学の教授や自然エネルギー財団事業局長と言ったゲストが色々解説していたが、司会者が彼等の解説を理解できたかどうかが問題だ。日本で再生可能エネルギー問題が遅々として進まない原因の最大の問題が、送電問題に由来するような結論には一応辿り着いたような、辿り着かなかったような気がする。

送電網を大手電力が独占してる限り、日本の再生可能エネルギー問題は解決しないだろう。リタイアしてから友人が福島で手掛けたバイオマス発電事業を手伝ったので、結構分かった。何れにせよ、電力で今回のAU的なことが起きないよう願いたい。

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