2022年7月5日火曜日

一安心

 何かと文句を言いながら毎日を送る憂き世だが、昨日は珍しく嬉しいことがあった。いつものように5時に起きて南の戸を開け放つと、どんよりした空模様で一昨日に比べると遥かに涼しい。これだけでも大分気分が落ち着いたが、暫くすると小雨さえ降り始まった。昨日は1年ぶりで日大板橋病院での検診日だったので、朝食をとる必要がなかった。しばらくテレビを観たあと、病院の玄関で30分くらいは並ぶ覚悟を決めて7時半に外出、病院に着いたのは8時少し前だったが、既に玄関が開いていた。

コロナ対策がだいぶ緩和されたらしい。人影まばらなロビーで再来患者用の機械にカードを挿入して受付票を受領。すぐに採血採尿の窓口に直行。しかし暇人は多いもので、ここでの受付は34番目。20分程度で検査を終了して泌尿器科の受付に。ここは8時半からなので受付窓口は閉まっていて当然。それでも既に3人のお年寄りがベンチに座っている。血液と尿の検査結果は約1時間掛かることは知ってのことなので、何も慌てる必要はない。こういった場所で読書したりする人は多いが、どうも苦手。行き交う人を観察しながら過ごす。

建前的には8時半の受付開始で9時診療開始だが、昨日は何故か診療開始が9時15分くらいになった。しかも通常だと医師が最低でも5人は居たと思うが、昨日は9時の段階で部長と科長の二人しかランプが点灯してなかった。最初から担当してもらっていたのが科長なので、彼さえ居てくれれば不満は無い。でも普段空席になってることが多い部長が早朝から診察室に入っているのは珍しい。ひょっとするとこちらより早くから並んでいる同伴者を連れた紳士が、偉い人で予約を取ったかななんて邪推をしたり。

この邪推は当たらず、同じ科長の診察だった。こちらはドアの前で漏れてくるそのやり取りを盗み聞いて面白かった。件の紳士は泌尿器だけでなくいろいろな不調を医師に訴えて、何とかして貰いたいらしい。結局7が半ばにMRI検査をして結果を8月何日かに出します、てなことで今日はお引取りにと相成って、次に我が名が呼ばれた。先生しばらくパソコン画面を見ながら「その後どうですか?」との問いかけ。「お陰様で、特段の変わりはありません。」と答えると、前の紳士に対する対応とは全く異なる優しい口調で「検査の結果は何も異常はありません。なにか心配はありますか?」と言いながら検査結果をプリントしてくれた。

次の診察は来年の7月10に予約させてもらって辞したが、ホッとした気分。急に腹が減って帰宅を急ぎ、遅い朝食にありついた。

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