2022年5月11日水曜日

沁みる言葉

 ブログを休んでいた間に読んだ本も数冊あるが、その事は気が向いたら追々書くこととして、最近強く印象に残っている言葉がある。4月28日の朝日新聞に掲載された女子スピードスケート高木菜那選手のインタビュー記事だ。彼女はご承知の通り妹の高木美帆選手と並んでオリンピックの  ゴールド・メダリストとして有名だが、メイン種目が団体戦のパシュートだったので、どちらかと言えば妹の美帆選手より地味だったかもしれぬ。年齢もあったかもしれぬが4月5日に引退を表明した。それを受けての記事である。

彼女は今年2月の北京五輪で、連覇をかけたチームパシュートで転倒して悔しい銀メダルとなっている。記事の見出しは『結果が出ない人生って不幸ですか? 転倒した高木菜那が伝えたいこと』だ。努力しても結果が出ないことは誰にもあるだろうが、並外れた努力をした筈のメダリストの言葉だけに心に沁みた。わがまま放題の挙げ句、妻に先立たれて生活環境が激変、少しは努力しないと三度の飯さえ満足に食えない状況になってしまった。

最近は家事に努力の毎日だが、掃除洗濯炊事は5年目にしてもなかなか思うに任せないことが多い。何をするにせよ、健康が第一と思って歩行、即ちお散歩を中心にこちらも努力を重ねているが、歩行数と歩行速度は低下の一方。虚しさが募るが、しかし高木菜那さんは言う『努力しても結果に結びつかないことはあるし、すべてがかなうことではありません。』更に現役時代に長嶋茂雄氏から貰ったという『努力することに無駄なことはひとつもない』と示してくれた。

即ち「つまり、間違ってもいいから挑戦することは無駄じゃない、自分から行動することが大事だと。」七転びも八転びも続けるしか無いと思った次第だ。

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