2021年10月13日水曜日

チャンス到来では

 昨日あたりから東京も急に寒くなってきた。一方で2年近くに及んだコロナ禍が大分沈静化してきた。東京の新規陽性者は8月13日の5773人がピークだったが、昨日は77人。入院患者数も9月4日の4351人から519人にまで下がったらしい。医療関係者はホッとされてることだろう。後2時間も経てば今日の結果がわかるが、この傾向が続くことを期待している。

問題はこの機会に政治が今後に備えて如何なる対策を講じるかだが、政治はご案内の通り選挙モードなので具体的方策に着手できそうにない。本来であればこれだけ新規陽性者が減っているのだから、その感染ルートを徹底的に検査してウィルスの根絶を図るべきところだ。中国のマネは出来ないまでも、都内で77人と言うのだから該当地区の区役所なりが音頭を取って新規陽性者周辺のPCR検査を強制的にでも実施すべきチャンスではないか。

首相だって1年以上市民の声を聞いてきたなら、今更車座で医療関係者の声を聞く必要はあるまい。選挙公約で無料PCR検査を10倍に拡大します、なんて言ってる場合ではない。所管閣僚が総入れ替えになったにしても、今やるべきことをやらずに後手後手に回ったのでは、前政権と同じことだ。連日新首相がいろんなことを仰ってるのを聞くが、総論はもう1ヶ月以上聞いているので分かった。出すべき指示は、全力で発生源を究明せよではないか?

一時はクラスターの追求が大声で言われたが、チャンスが到来した途端聞かれなくなっているのが不思議でならない。ついでに情報公開も関連してひとこと言いたい。確かに検査の強制は難しいだろう。しかしこの77人、或いは今日になれば持って減ってるかも知れない、新規陽性者関連では嘗て新宿のホストクラブがやり玉に挙がって議論の対象になったこともあるが、具体的な場所くらいは発表して、住民に無料検査への協力を要請すれば、相当多くの人の協力が得られるだろう。

もう抽象論にはうんざりしているのだ。自分と関係する情報が欲しいのだ。だから選挙に関係している政治家である必要はない。豊島区の区長だって良いと思う。「池袋西口近辺で昨日新規陽性者で3人発生、半径500メートル以内の居住者全員無料でPCR検査を実施します。」と言ったら相当多数が希望すると思うし、指定地域以外の居住者の安心感は高まるだろう。

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