2021年10月8日金曜日

日比谷の映画館

朝夕は少し凌ぎやすくなってきたが、それでもまだ日中の残暑は厳しい。制限解除なので昨日は久し振りに東京ミッドタウン日比谷まで映画を観に行った。この場所は嘗ては主に三井系の大企業群がオフィスを構えていた場所にある。日比谷と言えば昔から映画館街、何度となく授業をサボって映画鑑賞に通った場所だ。しかし現在は当時の面影は殆ど無くなり、映画館は2箇所に集約されている。の最大拠点が三井不動産が中心になっている東京ミッドタウン日比谷と言えよう。東京ディズニーリゾートも三井不動産が開発した施設だが、そっちには殆ど縁が無い。しかし日比谷は幾つになってもある種の夢が叶う場所とも言える。

観た映画は昨年の作品らしいが「007/NO TIME TO DIE」日系アメリカ人(ジョージ・フクナガ)が脚本から監督まで手掛けたシリーズ25作目とのこと。これまでの作品全ては観ていないと思うが、先ずは面白かった。原作者のイアン・フレミング氏はとっくに亡くなっているが、彼が生きている前提で監督がストーリーを考えたと思うが、近代感覚が随所に取り込まれている。

俳優陣も多彩で、昔のお色気専門のボンド・ガールズと異なり、主役のボンド氏以上に活躍するのも近代ならではだ。更にこの作品で異色に思ったのが、主役ボンド氏が最後に死んでしまうこと。タイトルの意味が分からなかったが、どうもそう言う意味だったらしい。映画なんか作り話の世界だから、シリーズの継承に問題無しと判断したのだろう。そこを新監督がどのように考えたか聞きたいところだが、彼としては2作目を手掛けるつもりが無いのかもしれない。

東宝が経営するこの日比谷の映画館は、全部で確か12室だったかのスクリーンを持つ巨大な施設。いわゆる<アイマックス>と言う特別料金を支払うスクリーンではなくて、通常料金のスクリーンで観たが、その迫力には圧倒された。昼飯も同じ建物内で摂ったが、如何にも都会らしい雰囲気で、料金の割に内容も良かったし、映画の後に日比谷公園を散歩出来たので田舎出身の年寄は大満足。60年くらい前初めて東京に来た頃の気分を味わうことが出来た。ただ制限解除と言っても人出はイマイチだから、東宝のみならずテナント店舗全店の景気回復にはまだ相当時間が必要だろう。 

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