2021年10月7日木曜日

今日を楽しく

 昨日はワクチンのせいで気弱になっていたので<先のことはわからない>と書いた。歳を取れば体力の低下と気力の低下は仕方ないだろう。昨晩普段以上にぐっすり休んだので気力だけは少し戻った思いだ。今週はノーベル賞発表週間で、アメリカ国籍でも日本人の老科学者真鍋淑郎博士がノーベル物理学賞を受賞されたことは嬉しいニュースだった。

真鍋淑郎博士は日本に帰るつもりは無いそうだ。元官僚だっただけに日本社会のいじましい環境には辟易されているのだろう。ご自身で楽しいと思うところを実現できたのがアメリカだったということのようだ。世代的には大きな差はないが、楽しいと思うことが出来て社会に貢献できれば素晴らしいことだ。心から拍手を送ろう。

今朝観たテレビ(テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」)でも似たような話題があった。何でも昨日JR山手線品川駅構内に「今日の仕事は楽しみですか」との広告バナーが掲出されSNSで炎上、広告主の希望で1日取り下げられて、ご丁寧に謝罪までしたとのこと。広告主の意図としては、皆が楽しく働けるような社会を創りたい、との趣旨だったらしい。先述の真鍋博士だって同じ趣旨のことを仰っているから極めてまともな呼びかけと言える。

しかし、放送局が調査した限りでは、楽しく働けなんて言われても、仕事が楽しい訳無かろうとする人が85%近く居たらしく、あまりの否定的な反応にびっくりしたらしい。現役時代に他人からこの質問を受けたらどう感じたか、それは分からない。仕事は運命的な義務と思っていたから、時に面白くないと思うことがあっても我慢はできた。確かに長いスパンで考えれば、仕事以上に楽しみは沢山ある。

出稿したのは株式会社アルファドライブと言う会社で、正直ホームページを見ただけでは何をする会社か分からない。しかしオフィスを六本木の一等地に構え、同じ場所に似たような会社が複数入っていることからすれば、嘗てのホリエモン企業と同じような極めて今様な会社だろう。お金の使いみちに困って遊び心で、或いはJRに義理でもあったのかも知れぬ。この騒動は社会に対しては大きなインパクトにはならないだろう。

しかし個人的には先の真鍋博士の発言と共に印象的だった。社会からどのように見られようと、他人には迷惑掛けないようにしながらも楽しく生きることが大事だ。これまでもそうだったし、残り少ない日々もそう有りたいものだ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

仕事は勿論、生きる事も楽しいとは思っていない私です。
しかし、生きる事が楽しくなくても良いと思うのです。
「生きる為に食うのか、食う為に生きるのか」なんて古い話題があります。
私的には「生きるために生きる」のであり、「食う為に食う」という考えです。
今、この「時」を「刹那」に行っている事に懸命に向き合うこと。
それが「生きる」ことだと考えています。

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつも貴重なご意見をありがとうございます。
貴兄の仰る通りかも知れません。
今日もの意味は殆ど同じだと思います。