2021年9月25日土曜日

印象上の問題

 政治問題については分からないことが多いまま、折に触れてここでも取り上げてきた。特に外交問題となるとその分からなさは一層深くなる。しかし今日は兼ねて気になっていた米中のファーウェイ問題。ファーウェイ製品のスマホとタブレットを使っているからだが、特に気になっていた。ファーウェイは5G と言う通信技術の先駆者で、中国以外に中東から欧州やアフリカまで市場を急速に拡大し、他社が追いつくには数年掛かるとか、或いは永遠に追いつけないだろうと言われていた。

ところがこれに反発したのがアメリカで、この技術格差に因縁をつけるのにトランプ大統領も関わっただろうが政治力を用いた。アメリカの制裁対象になっているイランとの取引をしたとか、秘密漏洩か何かが詐欺に当たるとか、素人目にはさっぱり理解出来ぬが、兎も角、副社長であった社長夫人孟氏をカナダ政府に逮捕させてカナダに軟禁状態にしていた。経済問題を犯罪と断じて経営者を逮捕とは老人の常識では考えられぬ。正に「何でもあり」のアメリカ式かもしれぬ。(中国は即座に反発、カナダ人ジャーナリスト二人を逮捕勾留している)それが今回急に米中で司法取引が成立して双方が釈放されたのニュースだ。何が何だがさっぱり分からないが、米中間で何らかの取引が成立したことだけは間違いない。

日経の記事によれば次のようにも書かれている。「一方、中国は孟氏の帰国だけでなく、ファーウェイなど中国企業への制裁解除を求めてきた。ファーウェイは24日、米国の輸出規制によって21年のスマートフォン事業が300億~400億ドル(約3兆3000億~4兆4000億円)の減収になるとの見通しを明らかにした。米国側は強力な交渉カードを温存したままだ。」米中はインド太平洋海域なんてどこのことか判別も出来ず、しかも航行した日本人が何人いるかもわからない大洋の制海権を巡って軍事的に激しく対立し、経済的にもアジア諸国の商圏を巡り訳の分からぬ闘いをしてるようにも報じられている。

日経の記者もどこまで理解してるか知らぬが、このようにも言っている。「バイデン政権内では対中政策を巡り、硬軟両論が浮上する。強硬派は中国への新たな制裁を視野に入れた調査の開始を検討する。穏健派は脱炭素で中国との連携を優先する。米中が水面下で出方を探り合う展開が続く。バイデン大統領は中国の習近平国家主席との首脳会談実現を探る。中国側が訴えてきた孟氏の解放を認めることで、秋波を送る形になる。」この引用は文章の順番を多少入れ替えている。

こういった動きと現在ワシントンで行われている日、米、豪、印の4ヶ国首脳会談がどのように関係してくるのか理解できる人が居たら是非ご教示願いたい。勝手な想像だが、我々日本人はマスコミ報道によって米中の駆引きを必要以上に険悪に印象付けられているかもしれぬ。

2 件のコメント:

呑兵衛あな さんのコメント...

ピント外れのコメントですか。
今どき、相手を徹底的に叩き潰す考えがない限り、戦争はしないと考えます。
しかし、日本も含めて世界のトップが自国を束ねるためには、仮想であろうとも敵を作り上げなければならないと考えます。
結果、然程のことでも無い事に着眼してケンカらしき事をしてみせるのでは。
後1ヶ月の権力の座であることが見えている日本の首相がインドに出向くことについて、他の3国はどのように見ているのでしょうか...とは言うものの、アメリカとしては金蔓になりさえすれば猿が来ようとも構わないのでしょう。
昨日は主催国のインド以外とは写真に写っていない。すなわち、米・豪からは相手にもされていないスガ首相ですが、今日は日本国内向けに「色々と言った」的なアナウンスです。
まあ、役に立たない奴ほど、立っているふりをしたがるのは、世の常らしいですから。
それにしても、どんな裏取引をしたのでしょうね

senkawa爺 さんのコメント...

呑兵衛あなさん
いつもコメントをありがとうございます。
菅氏が渡米したことは本当に分かりにくいですね。
>役に立たない奴ほど、立っているふりをしたがる
上記は仰る通りだと思います。
日本に居て後を任せてと騒いでいる連中も似たような者で、誰がなっても一緒でしょう。