2021年7月28日水曜日

東京の夏

 今日は土用丑の日、昨夜のテレビによると今年は鰻が少し安くなっているらしい。鰻はいつ食べても美味しいものだが、高級食材だから週に2回はスーパーに買い出しに行っても鰻の値段なんかは見たことがない。しかし報道によれば、近年稚魚が不漁でずっと値上がりが続いていたような気がする。これは勘違いかもしれぬが、食材が安いことは庶民にとっては有り難いことだろう。

家内が静岡の育ちだったので、結婚以来毎年土用丑の日には静岡県島田市の鰻屋から白焼きの鰻が送られてきた。家内が亡くなってからは、長女の家に小生の分も送られて、長女がこれをうな重にして、朝届けてくれる仕掛けになっている。従って丑の日は朝食の支度をせず長女が来るのを待っていればいいだけだ。今年は長女宅の諸般の事情で一昨日に繰り上がった。旦那が在宅勤務でずっと家に居たり、子供が夏休みに入ったりで主婦業が大変らしい。

旦那の在宅勤務は、通勤時間のムダが無くなるのでご本人には結構なことだが、主婦にとっては旦那の時間に合わせるのが結構大変らしい。確かに会議なんかが少し時間が狂うと家庭の食事時間も変更する必要はあるのだろう。子供も夏休みに入ったらしいが、プール授業がどうなるか分からないし、信州の富士見高原で予定されているサマーキャンプも開催できるかどうかはっきりしてないらしい。かと言って子供は外に遊びにも行けず、山程の宿題をこなす日々とのこと。聞いてると親子3人が可哀想になってくる。

兎に角コロナ禍は、ごく普通の家庭にも大きな影響を及ぼしているようだ。長女一家は公共交通機関での移動は極端に減ってるが、やはり普通の家庭は子供の学校や親の勤務先の夏休みに合わせて移動が増えて当たり前。昨夜の首相記者会見で菅首相の口から飛び出した「人流が減っています」はどこを押して飛び出したのか全く意味が分からない。恐らくは「オリンピックを中止するという選択肢はない」との台詞と対になって書かれていたか、頭に刷り込まれたか知らぬがご粗末なことだ。

東京の新規感染者が4千人を超すのは既に時間の問題、今日明日のことだろうが地方への感染拡大が心配だ。栃木県なんかではこの1週間で新規感染者数が4倍近くに跳ね上がってるのではなかろうか?東京都の局長(部局、氏名は不明)が「高齢者の感染者が減っているし、死亡者も減っているし、医療体制も整っている。徒に不安を書立てるのは良くない。」と言ったらしい。医療現場にいる医師からは全く異なる見解が示されていることは言うまでもない。医療体制が整っているなら、入院待機組をさっさと入院させろだ。現場を知らないのは政治家だけでなく高級官僚も同じようだ。

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